スタッフコラム

Nippon Rabbit Clubさんのラビットショーレポ

5月13日(土)(2023年)、大阪府・アクトスリーホールにてNippon Rabbit Club第70・71回のラビットショーが行われました。現在、ARBA(アメリカのブリーダー協会)が認定した品種は52ありますが、このうちネザーランドドワーフ、ホーランドロップ、ミニレッキスなど、日本でも愛好家のいる品種がショーではエントリーされています。

ARBAのジャッジでもある、NRC会長・宮崎優子さん

ショーはスタンダードに定めるうさぎの品種の維持や向上を目的とする場でもあります。各品種には体重やカラー、目や爪の色など決められた基準(スタンダード)があり、これを満たしていない場合は、残念ながら無資格になります。評価の基準はよりスタンダードにより近いかどうかが重要視されています。

ご興味のある方はARBAのスタンダードブック(Standard of Perfection)という書籍(英語)を購入して読んでみるとよいでしょう。すべての基準(スタンダード)が記載されています。5年に一度、改編して発行されています。

NRCラビットショーは、コロナ感染拡大により、2020年より開催を中止したり、国内のARBA認定ジャッジ宮崎優子さん(NRC会長)がジャッジを務めることで開催してきましたが、今回ようやく海外のジャッジを招聘して開催できることになりました。

二人のジャッジを招聘し、同じ会場内でテーブルを分けて、2回のショーを同時開催しています。今回、第70回はアレン・メシックさん、第71回はキャシ・グローブスさんがジャッジを務められました。

アレン・メシックさん
キャシ・グローブスさん

今回、事前にエントリーされたのはネザーランドドワーフ、ホーランドロップ、ダッチ、ドワーフホト、ジャージーウーリー、ミニレッキス、アメリカンファジーロップの7品種でした。

ネザーとホーランドはやはり数が多いようですね。

会場に来ていただくとお分かりかと思いますが、会場の多くのスペースを占めるのが、各ブリーダーさんたちのうさぎが入ったケージで、各々が審査を待っています。これはラビットショーならではの風景です。

ショー自体は、うさぎを連れて参加していなくても十二分に見ていて楽しいものです。ジャッジがそれぞれのうさぎの評価が述べていくのですが、英語で話されても、すぐにNRCの方が日本語で翻訳してくれます。ジャッジがユニークな会話を交えてくれることもあり、明るい雰囲気の中で行われます。

時折、ジャッジから耳慣れない専門用語も飛び交います。

性別で言えば、オスはBUCK(バック)、メスはDOE(ドー)と呼びます。品種によってクラス(年齢ごとの分類)が異なり、ネザーなどの小型種で言えば、生後6ヶ月未満をジュニア、生後6ケ月以上をシニアと呼びます。

ARBA規定では、各品種ごとにスタンダードに近いうさぎを選んだ後、全ての品種の中からナンバー1を決めます。各品種の1位は「BOB(Best Of Breed)」、ラビットショー全体の一位になり優勝にあたるのが「BIS(Best In Show)」です。入賞者にはロゼッタやトロフィーが贈られます。

ショーに輝いたうさぎ、よりもオーナーさんがとてもうれしそうな表情をされているのが印象的です。

今回のショーでは、70回ベストインショー/ホーランドロップ、71回ベストインショー/ホーランドロップが輝きました。

70回ベストインショー
71回ベストインショー

NRC会長の宮崎さんは今大会を統括して「アーティストさん、メーカーさんのご協力もいただき、久しぶりの外国人ジャッジによるラビットショーをにぎやかに開催することができて、うれしく思っています。ブリーダーさんにとってはブリードの指針を定める大事なラビットショーではありますがうさぎ好きが集まる楽しい場所として、広く認知していただけるよう開催を継続していきます。今後は、初めての人でももっとわかりやすい進行を検討していきたいと考えています」と話されています。

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イベントのお楽しみはそれだけではありません。うさぎ用品のハイペットさん、日本ビーエフさん、羊毛のショコラボックスさん、うさぎ雑貨のウサロックさん、いろんなステッカーのぷらすらびっとさん、キュートなイラストのVeryBerryさんなどなど、バラエティ豊かなうさぎ作家さん・うさぎ用品のメーカーさんが13件出展しました。

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うさくらは撮影会を開催。みんなに会えてたのしかったな~

今回、編集部は会場にお邪魔して(車で関東から遠征)物販とうさぎと暮らす撮影会を行いました。お越しいただいた皆様、ありがとうございました!

統括しますと、久しぶりの撮影会だったのもあり、すごく緊張しましたが、楽しくやらせていただきました。短時間でありながらもうさぎと会話したというのでしょうか…。私やオーナーさんの期待に応える素直な子たちばかりでした(台に乗せてカシャカシャとごめんね)。

ウーリーさんにいただいた生牧草(オーツヘイ)が大活躍!

フレジェくん、おいちぃ
海里くんもおいちぃ

撮影したうさちゃんは次号6月15日発売、うさぎと暮らす夏号(88号)に掲載いたします。ただいま鋭意制作中です。よろしくお願いいたします!