
「その1」ではうさぎのキャリーの種類についてご紹介しました。今回は「キャリーを見ると(外出が嫌で)逃げ出す」といううさぎもいるので、日ごろからキャリーに慣れてもらうためのトレーニングや防災の備えにキャリーを生かす方法をご紹介いたします。
キャリーになじむ(キャリートレーニング)

うさぎにとってキャリーでお出かけすることが、「楽しい」「連れて行って」という子は稀だと思います。キャリー内では揺さぶられるし、着いた先が病院だったり、うさぎ専門店である場合、かなり辛抱が必要な時間となります。うさぎにとって「キャリーに入る」イコール「こわいところへ行く」と学習してしまうため、キャリーに入るのを極度に嫌がるうさぎもいるわけです。
そこで飼い主さんにおすすめしたいのは、「キャリートレーニング」です。トレーニングといっても難しいことは何もありません。日ごろからリビングの片隅にキャリーを置き、インテリアの一部にしてしまいます。牧草やおやつを置いておくだけです。出たり入ったり、遊び場にしてくれればラッキーです^^
出たり、入ったりしている間は、飼い主さんは決して声をかけたりせず、うさぎの自由にさせましょう(無視する)。

キャリーは横(から入るので)と上が開放するタイプがよいと思います。上が開放するタイプがよいのは、病院などで診察時に出す必要があるため、おすすめしています。




キャリーで外をブラブラするだけ…
また、うさぎをキャリーへ入れたら、ただ外をプラプラして帰ってくる。これもキャリートレーニングです。キャリーに入ることにいちいち緊張しないようになってもらうこと。例えば被災したときはしばらくキャリー内で暮らさなくてならないこともあります。特にわかい子は自分の思うがままの行動がしたいはずで、束縛を嫌うと思いますが、どのようなタイプのうさぎにも災害国日本では何が起こるかわかりません。少々我慢ができる、環境の変化に動揺しないうさぎになってもらうために必要なことです…。

防災用品をキャリー内に常備
また、キャリーは押し入れに入れっぱなしという方は、ぜひ中にうさぎ専用の防災用品をセットしておいてください。いざという時にこれを持って避難できるようにしておくとよいですね。

中に入れる防災用品については当サイト内の下記記事「うさぎを守る防災計画」をご参照ください。
次回はキャリーその3(最終回)。移動時の熱中症対策、寒さ対策をご紹介します。