これまで本誌ではうさぎの健康を維持するために、牧草がどれだけ必要であるかを常々取り上げてきました。しかし、いつの時代も「牧草を食べず、おやつが大好き。どうしたらよいですか?」という読者からの切実なお悩みがたびたび寄せられます。
そこで今回は飼い主さん自身に牧草を食べない原因をあぶりだしてもらい、それに対する対策例をごう紹介します。答えはすぐに見つかるとは限りません。今回紹介する中から飼い主さん自身がそのヒントを探してみてください。(うさぎと暮らす NO.44より一部流用)
食べない理由を考える
まずは動物病院でうさぎの歯の状態を診察してもらいましょう。不正咬合であったり、歯がぬけてしまっていないか、診てもらうことが第一段階です。
編集部がたくさんのおうちを見てきた印象としては、多頭飼いのおうちのうさぎは牧草を争うように食べています。一人がポリポリし始めると連鎖反応で争うように・・・。しかし単頭飼いの飼い主さんは、ほかのうさぎに触発されたり、奪われるという危機感もありません。他においしいご飯があるので、それを待つようになったり、マイペースで好きなものから食べたり、牧草はついでに食べようになってしまうこが多い印象があります。
また単頭飼いの飼い主さんは、当然のことながら他うさぎの食べている量やうんちの比較ができません。機会があればうさ友さんに聞いてみたり、コロナが落ち着いたらうさぎ専門店に行き、ショップのうさぎの食べている牧草量やうんちを見せてもらいましょう(びっくりします)。
次に普段与えている牧草の方を見つめてみましょう。牧草は収穫時期や生育環境によって品質が変わってきます。うさぎは学習能力が高いので、それまで食べていたものと同じ牧草でも微妙な味の変化に反応して食べなくなってしまう場合があります。
特にチモシーの1番刈りのように、健康効果が高くても嗜好性が低いものは、おいしい食餌を色々と与えていると優先順位が後になってしまうのです。
うさぎに牧草を食べてもらうために、まずはご自身の「牧草の給餌法・与えた時間・量」とうさぎの反応、うさぎの行動、ウンチの状態などを毎日観察してノートに記してみてください。
うさぎの反応例
思い当たる点が多い場合は、現段階では牧草がちょっと苦手(にさせちゃってる)かもネ!
- チモシーの1番刈りは食べないが2番、3番は食べる(しかしそれならそれでOK)
- 穂先だけ食べたり長いものだけ食べる、食べる日と食べない日などなどムラがある
- お腹がすいていても牧草は食べず、他のフードを待っている
- 床に落ちた牧草は食べない
- 牧草よりもペレットが好き
飼い主さんの給餌例
思い当たる点が多い場合は、飼い主さんが改良すべき点があるかもネ!
- 牧草は少なくなるまで取り替えない
- 食べない牧草を与え続けている
- 牧草よりペレット中心に与えている
- 牧草を1度に大量買いしている
- 牧草の保管方法や保管場所に気を使っていない
- 仔うさぎの頃時から給餌方法が同じ
- 飼い主さんが食べないとあきらめるのが早すぎる?(真夜中がチャンス。ケージ内に置いておいたら気まぐれに食べることも…)
飼い主さん自身が思い当たる点を認識することで、牧草を食べない理由が少しずつ見えてきます。まずは私たちができることを考えてみましょう。
誰が与えても分量を間違えないようにペレットは家族共通で一目瞭然の容器を作り、給餌量を一定にキープする(清水動物病院では健康うさぎに対し、朝晩ペレットは10gを2回)
牧草(チモシー)を食べない時の対策
- 【その1】歯の異常や病気がないか病院で健康診断
- 【その2】うさぎや牧草を購入した専門店や飼育の専門家に相談する
- 【その3】うさぎの好みの牧草を探す。2番・3番刈りもトライ。
- 【その4】うさぎが食べたくなるように香りなどを工夫する(短く切ってみる・叩いて香りを出す・電子レンジでチンしてみる)
- 【その5】食餌バランスを見直す(ペレット・おやつ与えすぎ?)
- 【その6】バラ牧(バラエティ牧草)を試みる。いろんな種類のイネ科牧草をブレンドして与えてみる
- 【その7】置き方の工夫 遊びながら食べられるようなボール状の牧草入れに入れる。平らにしておいてみる。つるしてみる。遊び場に敷いてみる(おなかがすくので最適)。
牧草の与え方にアクセントを
うさぎもずっと同じ味だと飽きてしまうことも!?・・・。
普段食べていない牧草をあげてみると新鮮に感じて食べてくれることも・・・
まず、飼い主さんが牧草をおいしそう!と考えるようにしましょう!
みなさんのうさちゃんの牧草生活を心から応援しています!
牧草のシリーズ、一旦終了します・・・