うさぎの健康

Super元気なシニアくん【本誌の番外編】

うさくら本誌の連載で大好評の「Super元気なシニアくん・シニアちゃん」。10歳前後のうさちゃんにご登場いただき、長生きの秘訣、普段の暮らしなどをうかがっている企画です。今回は元うさくら編集部員のうにくん(10歳)をサイトのみ限定記事でご紹介します。

インタビュー/はせこさん(神奈川県)

うに 2010年10月13日生まれ(オス・10歳)

近影。8月中旬

プロフィール

1歳になる手前。編集部員として活動し始めた・・・

出会いのとき

小学生のころ、実家でMixのメスを3年間飼っていました。十数年のブランクがあいて2010年にうにをお迎えし、それから11年目です。

仕事でうさぎに関わるようになったこともあり、十数年ぶりにうさぎをお迎えしたいと思い、埼玉県のうさぎ専門店に行きました。出会った日はまだ生後2ヶ月に満たない子うさぎで、手を差し出すと素早く逃げまわる元気な子でした。人に慣れるのか心配でしたが、夫が一目ぼれだったのでこの子に決めました。 うにという名前は、毛の色が今より赤みがかった茶色で、うに色だったので、うにと名付けました。

性格

警戒心が強く人にはあまり慣れませんが、攻撃性はなく、しばらく同じ空間にいると寄ってきて鼻でツンツンしてきたりします。 マッサージをすると最初は抵抗するものの、すぐにうっとり身をまかせてくるツンデレです。 若い頃は元気いっぱいで、よくジャンプしてサークルから脱走していました。

4歳ごろ

普段の生活

ケージと繋いだサークルに自由に出入りできるようにしていますが、若い頃は脱走癖があったので、夜間はケージの扉を閉めていました。

おじいちゃんになった今はサークルを飛び出せなくなったので、一日中ケージの扉は開放しています。 マーキング癖が強く、トイレ以外のあらゆる所にフンやおしっこをするので、トイレトレーニングはあきらめました。 ケージの中はペットシーツとマット、サークルの床は洗えて乾きやすいマットを敷くなどして掃除をしやすくし、排泄は好きなところにさせています。

健康状態

若い頃は季節の変わり目などに時々体調を崩し、うっ滞には合計5、6回はかかったと思います。ひどい時は夜中に救急病院に入院したこともあります。幸いなことに毎回何とかもちこたえて、4、5歳からは病院にかかるほどの不調はありませんでした。

ところが10歳を超えて3ヶ月した頃、急にご飯を食べる量が減り、毛づくろいもできなくなってお尻周りが汚れるようになりました。「高齢だから仕方ないね」と思っていたのですが、ある時急に全く食べなくなりました。食欲はあるようで好物に飛びつくのに、口をクチャクチャしているのでもしやと思い、うさぎに詳しい獣医さんに診てもらうと、右下の奥歯が尖っており、舌に刺さってしまっているとのことでした。歯を削ってもらい、薬を飲ませたら回復し、食事も毛づくろいもできるようになりましたが、その後も時々歯が伸びて食べなくなってしまうので、1~2ヶ月ごとに定期的に経過観察で通院しています。10歳までは歯の問題は全くなかったので、やはり高齢になると色々変わってくるのかなと思います。

遊び・好きな食べ物

走る・ジャンプ・かじるが大好きなヤンチャ坊主でしたが、今は日向ぼっこで昼寝が好きなようです。それでも朝と夜のペレットの時間にはダッシュで駆け寄ってきたり、テンションが上がると一人でシュバッ!と走ってトンネルをくぐったりしているので、やはり走るのは好きだと思います。

普段はオヤツをほとんどあげていないので、フルーツなどをあげると喜びます。野草はよくあげていて、クズの葉や、クローバー、タンポポ、ハコベなどの庭の雑草もあっという間にたいらげます。

ネンネしていますが目は開けがち?
エリザベスカラーのうにくん

7年前。エリザベスカラーの姿が一見かわいいですが、うっ滞で夜間救急に行った時に点滴だか採血だかをするために腕の毛をそられて、傷口を舐めないように付けられたエリザベスカラー。犬猫メインの獣医さんでうさぎには不慣れだったためかと思います。盲腸糞が食べられず、お尻が汚れてしまって大変でした・・・。

長生きの秘訣?

粗食かなと思います。仔うさぎのころからペレットを少なめにすると牧草もよく食べるようになりました。ペレットのメーカーも赤ちゃんの頃から一度も変えていません。炭水化物や甘い物はほとんどあげません。フルーツも数ヶ月に一度季節のものを一口あげるくらいです。

温度管理は四季を通して20~25℃の範囲になるように、ケージの高さにつけた温度計でチェックしています。

また、ひどいうっ滞になるのは外出の後が多かったので、うさんぽはもちろん病院などにもあまり連れて行かなくなりました。爪切りや換毛期のブラッシングは私がしています。

ペレットはSANKOさんのラビットプラスシリーズを食べています

これからどのようにすごしてもらいたいですか

歯のこともあり、シニアになってからの体調の変化は侮れないなと思いました。歯の経過観察の通院で獣医さんに体全体を見てもらいつつ、飼い主としても毎日しっかり様子を見ていきたいと思います。

昨年
近影。8月中旬
編集部より

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