可愛いうさぎさんが気持ちよく安全に暮らせるよう飼育用品を揃えましょう。
用品といっても、様々なメーカーさんからたくさんの飼育用品が販売されています。その中から実用性・デザイン性・安全性などあなたにとっても、うさぎさんにとっても納得がいくものを選びましょう。
ケージ
日本製のうさぎ用ケージには大きさ・仕様の違いなど、たくさんのうさぎ用ケージが販売されていますが、サイズが最も重要です。
大人のうさぎがゆったり横になれる・立ち上がっても上部に余裕があるサイズのものを選びましょう。うさ飼いさんは幅60㎝サイズ以上のものを使っている方が多いです。
品種によって体の大きさも違ってきますので、あなたがお迎えしたいうさぎさんの品種が大人になったらどれくらいの大きさになりうるのか事前に調べておきましょう。お迎え時はショップで確認しておくとよいでしょう。
ケージは長い間使うものなので、買って後悔はしたくないですね。お迎え先のショップには店員さんがお気に入りのケージとして使っているものが必ずあるはずなので、まずそのケージのメリット・デメリットを伺ってから、他社製品と比較していくとよいいでしょう。
使い勝手で選べる
ケージの材質/ステンレス製、アクリル製(透明)、木製(外国製が多い)
ケージの特徴いろいろ/上部が開く、扉にロックがかかる、扉が前方に開きステップになる、扉付近に小窓がある、おしっこガードがついている、床網(スノコ)がステンレス・プラスチック、トレーが二つに分かれている(掃除しやすい)
ケージに対する飼い主さんからの声
「小さいうちはケージの中で動き回ることがあり、床網(スノコ)がステンレス製だと音が出て飼い主さんが寝られない。」
「プラスチック製の床網(スノコ)は足(爪)がひっかかることがある=(マットを敷くことで解決)」
「バラして持っていき、帰省先で組み立てなおしているが一人でも簡単に組み立てやすい(プロケージ)」
予算:5,000円~20,000円程
ここでは自分でも使ったことがある用品の中からおすすめのものをご紹介します。
ペレット入れ
プラスチック製やステンレス製、陶器製など材質も様々で、置き型やケージに取り付けるタイプなどもあります。 清潔に保つために手入れがしやすいものを選びましょう。
予算:700円~1,500円程
牧草入れ
ペレット入れと同じく様々なタイプ・材質があり、そのまま齧り木にもなる木製のものもあります。
予算:700円~2,000円程
給水器
ボトルタイプや置き型などが出ています。ボトルタイプでも飲み口が受け皿型になっているものなど、近年少しずつ種類が増えてきました。
メーカーによっては他メーカーのケージには取り付けができないものなどもありますので購入前によく調べてください。 まれにボトルから飲めないという子もおりますので、お迎えするショップではどんなタイプを使っているのかなど相談してから決めても良いと思います。
予算:500円~2,000円
トイレ
こちらも大きさ・材質様々なものがあります。
うさぎさんは尿中にカルシウムが多くトイレが尿石で汚れやすいので、洗って清潔に保てる素材を選ぶことをお勧めします。
おしっこの匂いを抑えたりするために木製のチップ(ウッドリター)などをプラスで使う方も多いです。おしっこのにおいが気になるようでしたら後々買い足しても◎。
毛足の長い子は、お尻の毛がおしっこで汚れやすかったりするので、トイレトレーの底から付属の金網までの距離が遠い(底が深い)ものを選んだり、金網にも毛が絡まりやすいのでその部分だけ買い替えができるものを選ぶとよいでしょう。 体の大きい子は、トイレにちゃんと乗っているのにお尻だけはみ出てしまうということがあるので、大きめのゆったりしたタイプのものを選ぶとよいでしょう。三角のタイプのものより四角いタイプのほうがトイレ面積も広くなるのでおすすめです。
予算:800円~2,500円程
ペットシーツ
うさぎ用も出ていますが、犬用で代用可能です。 吸水力やサイズ・内容量などによって価格も変わってきますので、用途や場所によって使い分けたりしても良いかと思います。うさぎ用ではケージ下のトレーに敷く大判のもの、トイレに使用する三角や四角のものなどがあります。
予算:レギュラーサイズ200枚入りで1,000円程
そのほかケージ内用品を選ぶときの注意
最初はかわいいうさぎにあれこれそろえてあげたくなってしまうものです。ところが大金をはたいて用品を揃えてもうさぎは意外と思うように使ってくれなかったりします(汗)。『うさぎあるある』なのです。
上記に紹介した以外にも、ケージ内用品にはうさぎのストレスがたまらないよう運動したりリラックスしてもらうためのトンネルやステップ(ロフト)などが販売されています。実際うさぎは高い場所には飛び乗ろうとする性質があります。しかし、うさぎは骨がもろく、足裏に肉球(滑り止め)がないため、落下して怪我(骨折など)をすることがあります。若くて身軽なうちはよいですが、体がふくよかになったり、加齢してくると筋力が落ち、視力が落ちるので、なおさらリスクは高まります。 お迎え前の知識としては、ケージ内にはあれこれ置かずにシンプルにして、リビングに遊べる空間を作ってあげれば十分かと思います。
お出かけキャリー
通院時や災害時などの為に必ず用意して欲しいもの。形や大きさ・素材も様々で、犬猫用のキャリーを使っている方もいらっしゃいます。 災害時はキャリーで何日も過ごさなければならないという状況も考えられますので、ご飯入れや給水器が取り付けられるものがお勧めです。そういったタイプのものは丈夫で安心な反面、重くて女性には負担が大きかったりします。その場合は用途に合わせて複数のキャリーを使い分けるのも良いと思います。
予算:1,500円~5,000円程
サークル・フェンス
へやんぽ(お部屋での運動)の際にうさぎさんが危険な場所に行かないように仕切ったり、逆に危険な場所を囲ってうさぎさんが入れないようにしたりという時に使います。折りたたんでコンパクトになるものもありますので、災害時用にと用意している方もいらっしゃいます。 100円ショップで売られているフェンスを代用方法もあります。サイズやカラーも豊富ですし、つなぎ合わせて自分の必要な大きさのサークルが作れるというのはメリットだと思います。
予算:3,000円~5,000円程
ケア用品
グルーミングブラシや爪切りなど、うさぎさんの日々のケアに必要なものです。ブラッシングなどはコミュニケーションや健康チェックにも繋がりますので揃えておきましょう。
爪切りはハサミタイプのものとギロチンタイプのものがあります。飼い主さんが使い勝手のよいものを選ぶのがよいと思います。 グルーミングブラシはタイプによって用途も様々です。毛を梳かしたりマッサージにもなるブラシタイプや、毛玉をほぐしたりこびりついてしまったうんちや汚れを取るためのコームタイプや、抜け毛をしっかりとるためのラバーブラシなどがあります。
予算:500円~1,300円程
チモシー・ペレット
チモシーはイネ科の牧草でうさぎの主食です。
繊維たっぷりのチモシーを食べることによって、胃腸をしっかりと動かしうんちをたくさん出すという健康維持につながります。また、うさぎは一生歯が伸び続けますので、チモシーを食べて歯をすり減らし、正常な噛み合わせ・適切な長さを保ちます。とても大切な主食なのです。
仔うさぎのときや大きくなっても食欲が落ちてしまったときなどは、高たんぱく高カルシウムのマメ科の牧草アルファルファも与えてあげましょう。
ペレットは副食、あくまで栄養補助のために与えます。とはいっても、生後半年までの子うさぎは体をつくるために栄養が不可欠です。栄養価の高い(アルファルファを主原料にしたものなど)仔うさぎ用のペレットを食べさせてあげてください。 生後半年過ぎたころからは大人用のチモシーを主原料にしたヘルシーなペレットに少しずつ切り替え、年を重ねて高齢になってきた子にはシニア用の、カロリーやカルシウムは抑えつつ摂取が減りがちな繊維やたんぱく質はしっかり補えるものを食べさせてあげてください。
ペレットやチモシーは最初とはお迎えのショップで食べているもの同じものを購入することをお勧めします。
切り替える際には新しいものと今食べているものを混ぜて、少しずつ新しいものの割合を増やしていくようにしてあげてください。みなさんも毎日あきたこまちなりコシヒカリなりを食べていたのにある日突然タイ米とかにされたら「えっ、まじか…」ってなりますよね!うさぎさんもきっと同じ気持ちだと思います。(タイ米がおいしくないわけではありません…食べ慣れたものという意味で。) ペレットやチモシーも内容量によって価格は異なります。
ペレット:1,000円~2,000円程
チモシー:500円~1200円程
毎月かかる費用や、イレギュラーな通院費などもしっかり頭に入れてうさぎさんをお迎えする準備を整えてください。
次回はいざお迎えです。