うさぎの基本

チモシー牧草の生育の様子〈前編〉

チモシー牧草は、うさぎさんのための牧草の中では最もポピュラーな種類です。ペットショップなどのうさぎ牧草を取り扱うお店でも、チモシー牧草は必ず品揃えしているのではないでしょうか。しかし、それらのほとんどは外国で生産されており、日本でチモシー牧草の畑を見ることは少ないです。そこで、今回はうさぎ畑の農園で生産しているチモシー牧草の生育の様子をお伝えしていきます。写真が多くなりますので、前編と後編に分けてご紹介しますね。

文・写真/小島学(うさぎ畑)

チモシーの種の発芽

うさぎ畑の農園は温暖な気候の高知県に畑があります。そのため、うさぎ畑では、まだ寒い時期に種をまきます。(一般的にはチモシーの種は9月などを暑い時期に種まきするようです)

ただ、気温が低いため、発芽には一定の時間を要します。発芽を待つ私としては、なかなか芽が出てこないので、やきもきしますが・・・そんな中、チモシーの芽が見えて時はとてもうれしいです。

下の写真はチモシーの発芽が確認できた時のものです。土のかたまりを割るようにして芽の先端が地上に伸びてきています。たくましい生命力を感じますね。

土を割って芽を出してきたチモシーの種

生えそろってきたチモシーの芽

発芽した芽がどんどん増えてきて、土から約5センチの高さまで伸びてきました。上に伸びるチモシーの芽はきれいな緑色をしていて、土の茶色の色とのコントラストがきれいですね。まだこの段階では、何の作物なのか、植えた人でないとよく分からないと思います。

どんどん発芽してくるチモシーの芽

牧草らしくなってきたチモシー

暖かい日差しを受けて、チモシー牧草の先端は15センチほどまで伸びてきました。ここまで来ると、チモシーの芽というより、草と表現すべきでしょうか。育てている私としても、ほっと一安心といった段階です。

すくすく成長しているチモシー牧草

まとめ

今回は、たくさんのうさぎさんが毎日食べている(と、思っていますが)、チモシー牧草の種まきから成長期までをお伝えしました。まだ低い気温の季節の中での生育ですが、寒さに負けず大きくなっていくチモシーの姿は見ていて愛らしいものです。後編では、成長期の続きと収穫期までをご紹介したいと思います。ではお楽しみに!

小島学(うさぎ畑 https://www.rabbitfarm.jp)

ABOUT ME
小島学 (オジママナブ)
うさぎさんのために生野菜やチモシー牧草を栽培している専門農家。 一羽のうさぎさんと暮らしており、日々癒されている。 うさぎ畑オンラインショップ(https://www.rabbitfarm.jp/)を運営中。 高知県在住。