うさぎさんのために乾燥牧草を買うときに、同じ商品なのに買うタイミングによって、中身の品質のムラを感じたことはありませんか?ムラとは、違いのことで、一定でないことや不揃いであることを指します。牧草の色合いや葉と茎の割合、袋を開けた時の香りなどが、前回買ったものと違いがあるなと感じたことのある飼い主さんは多いようです。
これは、製造ロットの差という言い方もしますが、では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
今回のイタリアンライグラスの葉の色が同じ日の同じ畑でも違ってしまっていることをご紹介したいと思います。
変色したイタリアンライグラスの葉
下の写真は2023年2月に撮影したイタリアンライグラスの畑です。降雪や霜の影響で、緑色だった葉っぱが黄色や茶色に変色してしまっています。通常、牧草は外の畑で栽培しているため、気候や気温の影響を直接受けてしまいます。この冬は特に寒かったため、厳しい条件下での栽培になり、影響度合いが大きいシーズンになりました。
緑色のままの葉
今度の写真は、先ほど同じ日に撮影したもので、場所も同じ畑なのですが、建物に近い場所は霜が降りにくく、葉は青々とした緑色のままで変色はあまりしていません。同じ畑なのに、これだけの差が出てしまうとは、私も正直驚きました。この緑色の葉っぱは、いかにも美味しそうで、うさぎさんも喜んでくれそうですよね。
まとめ
今回は、同じ日の牧草畑であっても、少しの条件の違いでこれだけの差が出てしまうことをお伝えしました。品質のムラはこのような収穫した状態の差によって起こります。ただ、品質が悪い状態の牧草を仕方ないとか、肯定するような言い訳をしているわけではありません。良くない場所の牧草は刈り取り自体を中止するなど、うさぎさんが喜び、飼い主さんに納得していただけるような牧草づくりをしていくべきだと、さらに思いを新たにしました。