うさぎの飼い方

【うさぎのおやつ】おうちで種から栽培しよう!

うさぎ用乾燥明日葉(あしたば)販売

先日、イースターさんから「セレクションファームシリーズ」としてイタリアンライグラス、オーツヘイなどの栽培キットが発売されましたね。SNSでもプレゼントに当選と思われる方々の書き込みがたくさんあって、今後のみなさんのご感想がとても楽しみですね。

編集部では自作でうさぎのおやつを種から栽培していますので、一部をご紹介いたします。

日陰の庭にてこずった日々

筆者の住まいの庭は貸一軒家であるため、それなりに広いのですが、入居当初、とにかくドクダミばかり生い茂る日陰の庭でした。ドクダミももちろんいろんな活用法があるのですが、うさぎにはあまりおすすめではないので(軟便になるし我が家うさぎは食べない…)、9割は抜いてしまおうと、(もちろん薬剤は使わず)お湯をかけたらいいとかいろんな処理法を調べながら『あのニオイ』と戦いながらかなりの時間をかけてたがやしてきました。

土壌には黒土、腐葉土、バーミキュラや落ち葉、うさぎの残し牧草、最近はうさぎのうんちを混ぜてたがやしています。時々ホワイトクローバーのタネもガンガンまいています。適度に育ったら土に混ぜて土壌改良(緑肥)にしています(土壌に窒素が増えるらしい)。2年くらいかけてやっと栄養のある土壌になってきたかなと思っています。

土を再生しようといろんな葉を埋めています
こだまガーデン

生育環境に合わせて選ぶ

植物の発芽条件はいわずもがな、水分、空気(酸素)、適度な温度という3つの要件ですね。まずはうさぎのために植物を栽培したい場合は、地植えにするにしろ、プランターを置くにしろ、育てる場所の環境を把握する…日当たりがよい・悪いを確認します。

また植える前につる性のものやぐんぐん伸びて巨木になるようなものはご家族と話し合って(汗)から植えるようにしましょう。

例:ミント系は群生する。クズの葉のつるはぐんぐん伸びる。ビワ・桑は木が大きく太くなっていく

桑はぐんぐん木になって…
クズの葉

植物には日あたりがたっぷりと必要な陽性植物、まあまあ日あたりが必要な半陰性植物、日陰を好む陰性植物があります。また種の性質や虫がつきやすい植物もあるので、どの植物が自宅の生育環境にあっているか、考えてから実践しましょう。

うさぎにOKな野菜ハーブの生育環境

陽性植物

セロリ、にんじん、大根、キャベツ

半陰性植物

イチゴ、春菊、パセリ、ハーブ類(ミント、バジル)、小松菜

陰性植物

みつば、せり、クレソン、しそ

種をうまく発芽させるのが第一関門

種には発芽するまでに光に当てる必要がある「好光性」の種と、抑制される「嫌光性」の種、光の影響を受けない「中間性」のものがあります(余談ですが、先日、氷川きよしさんのテレビ番組、趣味の園芸では発芽について丁寧に紹介していました)。また、発芽するまでに種子を水に浸したり、温度管理やポットで保温シートをかけて育てるものもあります。

種のまきどきや性質をよく理解し、温度や光、必要な水の量など、適切な条件をそろえた上で種まきをする必要があります。

参考:タネのパッケージ裏

種の購入前にチェック!

まきたい植物の特性と自宅の立地環境

日照状況のみならず、お住いの県の気候区分が寒地、暖地のいずれに属するかも把握しておきましょう。種の牧時期が異なります。

・寒冷地…年間平均気温9~12℃

・温暖地…年間平均気温12~15℃

・暖地…年間平均気温15~18℃

水はけのよい土を使いましょう。赤玉土に腐葉土を7対3の割合で混ぜるか、市販の草花・野菜用培養土がおすすめです。プランターの場合、鉢底に軽石や鉢底石を敷き、水はけをよくしておきます。

種のパッケージ裏をチェックしましょう

・まきどき

・まき方

大きく分けるとすじまき、点まき、ばらまきがあります。

すじまき…溝に種を等間隔で種をまく

点まき…種を数粒ずつ等間隔にまく

ばらまき…直接種を土にばらまく

すじまき

覆土(土をかぶせる)は、種の特性(前述したような好光性・嫌光性・中間性)に合わせて種をまく必要があります。

好光性種子は土に埋める際、深く埋めたりせず、ごく薄く覆土します。中間性の種は土に埋める深さはだいたい深さ0.5~1cmくらいの深さが目安です。嫌光性種子はそれより深く埋めます。

水やり

種まきから発芽までの間は水分補給が大切で、土を乾燥させないように気をつけましょう。

間引き

若葉のうちに、元気な生育が良いものを残し、間を開けるようにほかの葉を抜きとること。若葉をうさぎに与えてしまえと思いがちですが、新芽の時期は種類によっては毒を持っているものもあるので、抜き取った芽は与えないようにしておきましょう。

チモシーのタネを栽培してみた

筆者はこちらの種を使用しています。チモシーのタネ(有限会社たまごや)「薬剤無処理種子」です。小動物を意識した製品で、おやつとしてそのまま食べてもよいらしい製品です。「化学肥料は使用しないで栽培しましょう」とも表記されています。

有名メーカーの市販種子にも「この種子は農薬を使っていません」と書いてあったりするので裏面をよく確認してみてくださいね。パッケージを信頼するしかないわけですが…。

ちなみのこの種はすじまきにして0.5~1㎝覆土と書いてありますが。筆者の庭ではワイルドに育てたいため、ばらまきました。芽が出てきて下記の写真のような感じです。生育が楽しみです…。

チモシーの芽。とりあえず間引きもしていない…
これはプランターで育てたイタリアンライグラスです。
何度も刈っています

このほか、にんじん、ハーブ類もいろいろ植えていますが、小松菜、キャベツのような野菜は、無農薬で丸出しにしているとアブラムシ、青虫やいろんな害虫がついて全部食べられてしまいます(涙)。

防虫ネットをトンネル状にしなくてはなりません…

アブラナ科の葉物や結実するようなものは同様に防虫ネット(不織布や寒冷紗)による保護が必要です。

ビギナーさんは、ハーブ類やにんじんの葉、イネ科系であれば害虫が少ないので安心して育てられます。

ここまで種の話しをつらつら述べましたが、本当に苦手な方は「苗」はやっぱり手軽です。もしくはイネ科野草やタンポポを根ごと抜いてきて(抜いていい場所はご確認の上)、庭に植えるのが一番簡単かもしれません。しかし種から育てるのは達成感があります…。

与える量の注意

うさぎのためを思って栽培するのですから、肥料を使わずに種と土と水と日光の力で力強く育ったものをあげたいですね。それはうさぎにとってとてもおいしく、元気の源になるはずです。

しかし、『与える量』はご注意くださいね。食べ始めたら「もっともっと」とキリがないのと、乾燥牧草より好きになりすぎてしまうのと、野菜の水分はおなかがゆるくなることがあるので(うんちも黒い)、おやつとしてごほうびやごはんのトッピングとして少量にして味わってもらいましょう。