2回目は、うさぎの水を飲む環境、飲む器の種類についてご紹介いたします。
取材協力・資料提供/中山ますみ(らびっとわぁるど)
監修/沖田将人院長(富山県・アレス動物医療センター)
うさぎの水環境を点検してみよう
乾燥牧草を食べているか、生野菜をおやつ程度にしているか
給水ボトルのノズルから水は出ているか
ボトルの中の水は清潔か(定期的にボトルを熱湯消毒しましょう)
うさぎが飲みづらい位置や高さにボトルがついていないか
うさぎの飲水量を点検
おうちのうさぎが水をきちんと飲んでいるのか、平均の飲み水量の目安を毎朝、水を替える時間帯に計測してみましょう。夏、換毛期など、飲み水の量が増えるといった傾向も把握できるでしょう。
ボトルに目盛りがない場合/計量カップで50ミリリットルの水を計ってボトルに入れたら口元を下にして目印をつけます。そこから10ミリリットルごとに目印を入れます。
うさぎの飲み水の与え方/基本
食器型給水器
うさぎが自然に近い体勢で飲むことができ、掃除もしやすいのがメリットです。うさぎがひっくり返してしまったり、器に物が入りやすいので、倒しにくい陶器やケージに固定して使用するタイプのものがおすすめです。
サイフォン式皿型給水器
最近普及してきたタイプ。ペットボトルから出た水を受ける器が一体になっているタイプで、うさぎが自然に近い体勢で飲むことができます。器に物が入ってしまい、水が汚れてしまうことがあります。ノズルがないので詰まって故障するトラブルはほとんどありません。浄水フィルターがついていているタイプもあります。
給水ボトル式
ケージ網にとりつけられて省スペースに使え、うさぎが口や舌でボールをつつくと水が落ちるので、ケージ内が水びたしにならず、最も普及してきました。ボトルは300~1リットル程度と容量さまざま。メモリがついているボトルは飲み水の量がわかりやすく便利です。ただノズルがつまりやすい、掃除がしづらいなどの弱点もあります。
またシニアになるとうさぎがノズルに首を傾けて飲むのが難しくなるので、最近はサイフォン式や食器型給水器を使用したほうが安全と言われています。
前回も述べたように、若いうちからケージに取り付けるボトルタイプと併用して、テリトリーなどに平らな器も置いておいて、飲めるようにしておくとよいでしょう。
次回は最終回。水を飲まないことによって不安視される病気についてご紹介します。