うさぎさんにオーツヘイ牧草を与えたことがありますか?オーツヘイ独特の甘い香りや風味がお気に入りといううさぎさんも多いです。ぜひ一度お試しくださいね。さて、オーツヘイはえん麦というイネ科の植物ですが、茎が節に分かれている特徴を持っています。茎は中空(空洞)になっていて、中を繊維組織で埋める必要がないため、成長が早いです。同じイネ科の竹(たけ)に似ていますね。今回は、オーツヘイの節から根が出てくるというお話です。ではどうぞ!
写真・文/小島学(うさぎ畑)
茎の節から根が出る?
下の写真は、オーツヘイの畑ですが、写真中央のオーツヘイが根元の茎から発根しているのが分かりますか?ちょっと写真が小さいですね、次の写真で近づいてみましょう!
節からの発根の仕組み
黄緑色の茎の節から下へ伸びているもの、これは根なんです。というか、将来根になるものが正しい言い方ですね。オーツヘイは、地面から離れた節から新しく根を作る作用があります。もし、倒伏して茎が地面にくっついた場合でも、そこから根が出て土の中に伸び、土の栄養を吸収して成長します。もともとの根が傷んだり、切られたりしても別の場所から根が発達して生き残れるような仕組みになっているのです。たくましいですね。
発根した節を集めてみました
この写真は発根したオーツヘイの節の部分を切って集めたものです。これらはかなり硬く、繊維質たっぷりでガリガリと噛まないといけないのですが、うちのうさぎさん(ニッキー)は大好物で、一生懸命食べます。食物繊維の補給に良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?このオーツヘイの節から発根した部分は、硬くてお気に召さないうさぎさんも多いので、生オーツヘイの出荷時には切り落としていますが、実は好きなうさぎさんもいるかもですね!オーツヘイ好きなうさぎさんには、試食してもらう機会を作りたいなと考えています。
★うさぎ畑