うさぎさんに人気のオーツヘイ牧草ですが、大きく分けて収穫のタイミングは3回あると思っています。そのまま栽培しておくと、どんどん成長して大きくなりすぎてしまったり、もともとはエン麦という穀物の種なので、穂に付いた実が熟して穀物としての収穫時期になってしまいます。
乾燥牧草農家としては、その成長の過程で、うさぎさんが食べるためのタイミングを見計らい、刈り取って牧草として製造しています。 今回は、そのタイミングについてお伝えさせていただきます。
若刈り
まず、早いタイミングで刈り取るオーツヘイです。この時期は葉の枚数が増えていくときなので、葉の割合が多くて茎の割合が少なく、柔らかく食べやすいオーツヘイ牧草になります。硬い茎が苦手なうさぎさんにはピッタリなオーツヘイ牧草ですね。
また、オーツヘイが生牧草として出荷されるのも、この葉がやわらかい時期が多いです。
出穂前
出穂とは、しゅっすいと読み、背が高くなった茎の先から穂が付くことを指します。この収穫タイミングは、穂が付いてしまう直前に刈り取る時期のことです。オーツヘイが穂をつけるために栄養を蓄えている時期なので、栄養価に富み、葉と茎がバランスよく含まれた理想的なオーツヘイ牧草を作れます。
出穂期
これは穂が出る時期に刈り取るオーツヘイになります。穂が出た後は、栄養が穂の中の実に集中していくので、できるだけ早く刈り取ることが重要になります。オーツヘイ牧草の穂は、中に実が登熟しているわけではないので、食べても問題ありませんが、気になる飼い主さんは取り除いてから与えてくださっているようです。
まとめ
以上、オーツヘイの収穫のタイミングについてご紹介してきました。この3つのタイミングは延べの時間にすると1か月もないのですが、気候に左右されやすいオーツヘイは、どんどん成長が進んでいく作物です。うさぎさんに喜ぶ牧草を作るためには、牧草農家としては時間との戦いとも言えますね。これからも良い牧草を作るために頑張っていきたいと思います!