令和7年の梅雨は、入梅前の方が降雨量があったように思え、空梅雨となってしまいました。7月に入ってからは、快晴・猛暑が続いているので、通院や専門店へ行かなくてはならない飼い主さんは暑さ対策に頭を悩ませていることと思われます。特に電車で移動する方はご注意いただきたいと思います。今回はうさちゃんが夏バテにならないためのチェックポイントをいくつかご紹介させていただきます。

うさぎの快適温度
エアコンと扇風機を併用してうさぎが過ごす部屋の快適指数をあげましょう。
☆体温 38.5~40.0℃
☆適温 18~28℃
※この時期のエアコン設定は25℃以下をお勧めします。長毛種は特に高温多湿はNG。20℃くらいに設定しましょう。
☆適湿度 40~60%
ケージのワイヤー部と部屋の中心に温湿度計を置きましょう。
※扇風機やサーキュレーターの併用もお勧めですが、うさぎのケージやうさぎに直接当たらないように配置しましょう(毛が飛び散ったり、うさちゃんが冷えすぎる)。


うさぎを視る・さわる
うさぎの一番身近な存在の飼い主さんができる範囲のチェックです。
視診/通常通りの「食欲があるか」「飲水量は減っていないか」「呼吸が苦しそうではないか」「目の周り、鼻の周りの肌色が赤かったり、くすんでいないか」「歩き方・走り方がおかしくないか、傾いていないか」


触診/お耳や体は熱くないか。変に濡れているところはないか。触って痛がるところはないか。

抜け毛のケア
避妊去勢をしているうさぎはホルモンバランスの乱れによって、極端な話し、一年中換毛しているように感じられます。不妊手術をしていないうさぎもエアコンで室温管理をしているので、換毛が春・秋などと定まっていない子も少なくないでしょう。夏場もうさぎのブラッシングケアは重要で、飼い主さんが抜け毛を取り除くお手伝いをしてあげないと、うさぎの毛は体に残ったままとなり、毛の通気が悪くなり、熱中症の原因をつくってしまうこともありうるのです。

給水ボトルの管理
夏時期は飲水量が減っていないかは健康管理の大切なチェックポイント。お水は新鮮なものを毎日交換してあげましょう。浄水器でカルキ(消毒剤)を取り除いている方はこの時期は水がくさることもあるので注意しましょう。
SANKOさんの給水ボトルのように飲んだ量がわかるメモリがついているとよいでしょう。
ない場合は計量カップで100㎖を注ぎ、マジックペンで印をつけ、ご家族などで水の交換の担当が変わったとしても同量を注ぐようにして、1日の飲水量を把握しましょう。
飲水量の目安は、体重1kgに対して50〜100ml程度です。

ケージ内を点検
本来、うさぎは長いお耳から放熱するのと、手足を伸ばして体の表面積を増やし、体の熱を逃がします。ケージ内が狭いと手足を伸ばすことができません(へやんぽをまめにしてあげていれば少しは大丈夫です)。夏場はケージ内にハウスやおもちゃをたくさん置かず、手足を伸ばしてリラックスができるようにしてあげましょう。

特にたれ耳ちゃんや肥満気味の子(ネザーの耳が短すぎる子も)は放熱しづらいので、体の放熱ができているか、体温管理をこまめにしてあげましょう。

アニコムさんのアンケート
うさちゃんの暑さ対策としてみなさんが行っているアンケート結果の第1位は「エアコンをつける」、第2位に「部屋の温度を計測」、第3位に「部屋の湿度を計測」でした。部屋の温湿度管理はほかのペットより多くの方が対策しているという結果が出ています。

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