12月に入り、急に寒さが増しましたね!ふかふかの毛皮をまとったうさぎは比較的寒さに強いと思われがちですが、実は寒さでも体調を崩すことがあるんです。寒さで体力を消耗したり、胃腸の活動が弱まってうっ滞になってしまうと、うさぎにとっては一大事。快適・健康に冬を乗り切るため、うさぎの冬の寒さ対策を整えましょう(うさぎと暮らすNO.42より一部流用)。
温度管理
うさぎが快適な温度は、一般的に20~24℃と言われています。特に仔うさぎや高齢うさぎは18℃以下にならないようにすると安心です。暖気は上に、冷気は下にたまりがちなので、人間がエアコンで火照るような状態でも、床に近いうさぎの居場所は冷えていたりします。ケージの周りに温度計を置くようにして、適温を保てるように気を付けましょう。
見落としがちなのが『温度差』です。夜間に部屋の暖房を消す人も多いようですが、昼夜の温度差が大きいとうさぎの体力を消耗します。部屋全体を暖めるだけでなく、ケージまわりにペット用のヒーターを置くなどして調整しましょう。
また、暖房を使うと空気の乾燥が強まります。感染症予防などのためにも、湿度が30%を下回ったら加湿をしましょう。
おすすめの寒さ対策用品
ヒーター
- 敷くタイプ
- 遠赤外線タイプ
- 電球タイプ
敷くタイプ
最も多く出回っているのが、ケージの床面に敷くタイプのヒーター。
うさぎ自身が乗ったり下りたりして好きな時に体温調節できます。
高齢などで自分で動けないうさぎには低温やけどに注意して使いましょう。
「ホッと2WAYヒーターM」(ジェックス株式会社)
標準小売価格 2,940円+税
敷いても吊り下げても使える2WAYタイプ。上に乗ればお腹から温まり、警戒心が強くヒーターに乗りたがらない場合などもケージの外に吊り下げて使えます。
「シートヒーターL」(ジェックス株式会社)
標準小売価格 6,800円+税
ケージの下に敷くタイプ。うさぎに警戒させることなく、ケージを床面から暖めます。
遠赤外線タイプ
遠赤外線効果で身体の内部から温めるタイプ。
ケージの外に設置するものや温度管理をできるものが多く、安全性が高いので常につけておくことができます。
「ヒートコア 遠赤外線パネルヒーター」小鳥・小動物用(ナチュラルペットフーズ株式会社)
標準小売価格 16,000円+税
設置の簡単なスタンドタイプ。別売りのホルダーを使えばケージに取り付けることもできます。
「マルチパネルヒーター 32W [シート型ヒーター]」(ビバリア)
標準小売価格 9,130円+税
シートのような薄型のパネルタイプで表面温度を自由に調節できます。
ランプタイプ
ケージ内上部に吊り下げるタイプ。
床に物を置かれることをいやがるうさぎにも使えます。
「ヒートランプ40W」(株式会社マルカン)
標準小売価格 5,750円+税
ケージの上部に取り付け、自然に温めます。スチール製のカバーがついているので、かじりグセのあるうさぎでも安心です。
※電気を使うタイプのヒーターは、うさぎ用の商品であればコードを保護してある商品が多いですが、うさぎがコードをかじってしまわないよう充分注意しましょう。
ケージカバー&カーテン
ケージに布をかぶせることですきま風を防ぎ、うさぎ自身の熱がこもって暖まります。メーカーによってはケージに合わせて専用のカバーやカーテンを販売しています。市販の布で手作りのケージカバーを作る方もいるようですが、布をかじって誤飲しないよう、うさぎの口が布に届かない工夫が必要です。締め切ると衛生上よくないので、適宜換気できるように気を付けましょう。
敷物、ハウス、トンネル
冬用の温かな素材の敷物もさまざま販売されています。
また、うさぎは狭い所に潜り込んで自らの体温で温まるのが好きなので、小さなハウスやトンネルもおすすめです。
すき間風を遮断するDIY
窓際や玄関からのすき間風が気になるという人はケージの周囲に養生用の「プラスティック段ボール」を置くのが便利です。ポリプロピレン樹脂を原材料としていて紙製の段ボールに似た中空構造と、プラスチックならではの耐久性・耐水性・断熱性を併せ持っています。軽量で薄くて、カットや折り畳みしやすいので活用している方は多いですね(色もカラフルにあります…うさぎには透明がいいかな…)。おしっこがついてもおそうじがしやすいです。1畳くらいのサイズで1,000円程度で入手できます。
プラダン。写真はイメージで置いています。強度がないのでサークルの代わりにはなりませんのでご注意を・・・
以上、寒さ対策の一例でした。グッズは豊富に販売されているので、ケージのサイズやうさぎの好み、年齢などにあわせて選びましょう。
こうした対策をしつつ、寒い日だけではなく日頃からうさぎの様子をしっかりと観察して、体調不良を見落とさないことが大切です。食欲、排泄、動きや表情などの変化を見逃さず、この冬も健康に過ごしましょう。
ちなみに筆者(元うさくら編集部員H)の家のうさぎは11歳になる今まで、ケージカバー+マルチパネルヒーターで冬を過ごしています。ヒーターにあたった後は耳がピンクで身体はポカポカになるので、遠赤外線はうちのうさぎに合っているのかなと思います。
昼は日向ぼっこも好きですが、その分ケージとサークルが窓に近いので、
夜は冷え込みやすいので温度に気を付けています。