NGシリーズの4回目です。今回はおうちの中に意外と置いてしまいがちな観葉植物について、うさぎのそばに置くのは向かないものをご紹介します。観葉植物はインテリアを彩るには適していますが、有毒のものが多いので全般的にペットに近づけないほうがよいでしょう。
ポインセチア(トウダイグサ科)
クリスマスに出回ることでおなじみの赤い(白、ピンクもあり)苞(花に見える部分)を楽しむ植物。寒さに弱いので室内に置くが、人にも樹液が皮膚炎を起こす成分があるのでご注意を。
学名
Euphorbia pulcherrima
有毒成分
フォルボール。全株に含む。
症状
下痢、口の周りの炎症
アンスリウム(サトイモ科)
熱帯アメリカ原産で絵赤いハート型の仏炎苞と呼ばれる苞が美しい。
学名
Anthurium andreanum
有毒成分
シュウ酸カルシウム。葉、茎、樹液
症状
口の周りの炎症、尿路結石・腎不全の原因
※カラー、スパティフィラムも似た形をしていて、同じサトイモ科で葉や茎に毒性がある。
ポトス(サトイモ科)
つる性植物で挿し木で増えるのでおうちのいたるところに飾って楽しんでいる方も多い。
学名
Epipremnum aureum
有毒成分
シュウ酸カルシウム。葉、茎、樹液
症状
口の周りの炎症、尿路結石・腎不全の原因
※似たつる性の植物でアイビー(キヅタ科)もサポニンを含むのでNG
モンステラ(サトイモ科)
独特な切れ込みが入った葉の形を鑑賞する。ハワイアンキルトのモチーフでも知られる。
学名
Monstera
有毒成分
シュウ酸カルシウム。葉、茎
症状
口の周りの炎症、尿路結石・腎不全の原因
※同じくサトイモ科のクワズイモもNG
カラジウム(サトイモ科)
ハート型のカラフルな葉が人気。
学名
Caladium
有毒成分
シュウ酸カルシウム。葉、茎
症状
口の周りの炎症、尿路結石・腎不全の原因
ドラセナ(スズラン亜科)
別名、幸福の木。細長く美しい葉を鑑賞する。開店祝いなどのギフトでおなじみ。
学名
Dracaena
有毒成分
サポニン。葉
症状
下痢、口の周りの炎症、呼吸困難
サボテン(サボテン科)
アメリカを中心に2000種以上があり、一部のもの(とげがないものが多いよう)に毒性(アルカロイド)がある。食用は種類が限られる。どちらにしても怪我をしてしまうので近づかせないこと。
学名
Cactaceae Juss.
アロエ(ツルボラン亜科)
観葉植物はキダチアロエ、実を食用にするのはアロエベラ。キダチアロエは木の幹から枝が伸びているかのような形、アロエベラは葉が折り重なるように地面近くに葉が出ている形をしていてゼリー質が多い。身近な多肉植物だが、表皮に毒性がある。
学名
Aloe L.
有毒成分
バーバロイン、サポニン、アントラキノンなど。表皮(詳細調査中)
症状
下痢、口の周りの炎症、胃炎
オモト(スズラン亜科)
万年青と書く。日本原産の多年草。開運のシンボルとして葉を楽しむ。 春先にクリーム色の小さな花を細長く棒状に咲かせた後に真っ赤な実をつける。
学名
Rohdea japonica
有毒成分
ロデイン、ロデキシン。根茎
症状
麻痺、呼吸異常
シクラメン(サクラソウ科)
学名
Cyclamen persicum
有毒成分
シクラミン、サポニンの一種。塊茎(地下茎)に含まれている。
症状
下痢、胃腸障害