うさぎの健康に関するお悩みでいつも上位に来る❝ソアホック❞。うさぎに多いこの病気は悪化すると強い痛みや他の病気を引き起こすこともあり、予防や早期の発見・治療が大切です。
今回は『うさぎと暮らす』読者さんのおうちのうさぎの足裏を見せてもらいながら、ソアホックの対策を考えてみたいと思います(うさぎと暮らすNO.74より)。
うさぎの足の作りとは
皆さんご存知のようにうさぎの足裏には肉球がありません。肉球は主に食肉目の動物に見られ、獲物に近づく時にこっそりと近づいたり、肉球部分がストッパーやセンサーの役割をしています。しかしながらうさぎは被捕食動物であることから、捕食動物から素早く逃げることを優先した体の作りをしており(軽量)、進化の過程で肉球を備える必要がなかったのでしょう。
一度、うさぎの後ろ足をさわって骨と脂肪の状態を確認していただくとよいと思います。足の中央付近とかかとの部分は骨が皮膚に近いため、長く接しているマットなどの影響を受けやすいのです。
ですからおうちで人間と暮らすようになって、フローリングでツルツル滑ったり、カーペットの摩擦、金網すのこの圧力など、生活環境の影響を受けて、気づけば足裏の毛が薄くなり、潰瘍ができてしまっていることも少なくないのです。
ソアホックの原因とは
- 肥満気味で足裏に負担がかかる
- 固い床材(フローリング)やスノコの上に常に同じ姿勢でいる
- おしっこがかかって、皮膚病などで足裏の毛が脱毛する
- もともと足の裏の毛が薄い品種(ミニレッキスなど)
ソアホックの進行度
紅斑。
赤い小さなポッチがある。
この程度の潰瘍はできているうさぎが多い。
びらん。
潰瘍が大きくなり、炎症を起こしただれている。
潰瘍がさらに進行すると骨髄炎や滑膜炎となり、痛みを抱え、歩行できなくなる。
みんなのおうち事情調査
(うさぎと暮らすNO.73読者ハガキ80人調べ)
Q.床材は何を使っていますか?
《ケージ内の床材》
1位:わらマット…50%
2位:スノコのまま(金網、プラスチック)…20%
3位:うさぎ用のマット…10%
《サークル内、へやんぽエリア》
1位:連結式のソフトマット…40%
2位:毛足の短いカーペット…20%
3位:ペット用滑り止め付きマット…10%
《気になったご意見》
ケージ内/フロアシートクッション、カーペット、ブロックマット、ペットマット、シーツの五枚重ね
(クッション性を上げるため何枚かマットを重ねるという人もいますが、五枚はなかなか聞きません)
サークル内/ウール100%のラグ
(ゴージャス! うさぎの使い心地を知りたいですネ…)
読者さんのソアホック体験談は『教えて!うさぎのソアホック【2】』に続きます!