うさぎの飼い方

うさぎのトイレ【基本編】

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うさぎさんと一緒に暮らしているみなさまにとって永遠の課題?でもあるおトイレ事情。上手に使える・使えないという点は性格や習性であるため、飼い主さんが把握して、適したものを選ばなくてはなりません。今回はうさぎの基本的なトイレの種類やケージ内での置き場所などをご紹介します。

トイレの考え方

うさぎ専用として販売されているトイレには、大きさ・材質と様々なものがあります。

お迎え当初はそれまで暮らしていたショップで使っていたものをすすめられて購入するパターンが多いかもしれません。実際、おうちでそれを使ってくれるのであれば何の問題もありません。

しかし、一緒に暮らし始めると長いお付き合いの中で、うさぎも習性や好みが変わってくることがあり、「急に使わなくなる」ことがあります。あるいは体格が変わってサイズを大きくする必要があることも・・・。

なのでトイレをいまいちうまく使ってくれていない、フィットしていないと感じている飼い主さんは、うさぎにどのようなトイレの種類があるのか知っておいて、選択肢を増やしてみましょう。

トイレの種類

それではうさぎ用のトイレをいくつか紹介してみましょう。

うさぎブリードの本場アメリカでは、スティール製や木製の牧草フィーダー兼トイレが販売されていますが、日本国内にはほとんどありません。プラスティック、陶器のどちらかが主流です。

選ぶ際のポイントはまずは飼い主さんが扱いやすいこと。洗浄がしやすく、シーツを取り替えやすいことです。うさぎさんは尿中にカルシウムが多く、トイレに尿石がついて固まりやすいのです。特に網の部分はこまめに取り除かないと、蓄積していきます。網をはずして洗いやすいものがおすすめです。

品種として毛足の長い子は、お尻の毛がおしっこで汚れやすかったりするので、トイレトレーの底から付属の金網までの距離が遠い(底が深い)ものを選んだり、金網にも毛が絡まりやすいのでその部分だけ買い替えができるものを選ぶとよいでしょう。

三角タイプ

体の大きい子は、トイレにちゃんと乗っているのにお尻だけはみ出てしまうということがあるので、大きめのゆったりしたタイプのものを選ぶとよいでしょう。三角のタイプのものより四角いタイプのほうがトイレ面積も広くなるのでおすすめです。

三角タイプの1.2倍タイプがジェックスから新発売。
おしっこガードががっちり。
ゆったり使えるスクエアタイプ

プラスチック製のトイレは比較的安く手に入りますし、軽くて手入れが楽チンなのですが、軽いがゆえにうさぎさんがいたずらをしてバタバタと持ち上げてしまうことなどがあります。頭を入れて休んでいるうさぎもいたり・・・。背面にチェーンはついているものの、やはり動かされてしまうのが難点。

そのような場合には重い陶器製のものやプラスチックでもケージに引っ掛けるのではなくしっかりとネジでとめたり、スライド式ではめて固定するタイプのものもありますので、使ってみると良いかもしれません。

どっしりと重たくしっかりした作りの陶器製のトイレ
ケージに取り付けパーツをつけてがっちりとはめるタイプ(SANKO)

背面がスライド式で、カバーとスノコが一体型になっている。トイレを動かしたり、スノコをはずしてしまうこに発売された新タイプ。カバーをはずしてシーツを丸ごと捨てられるので使いやすさも考えられています。

なお、時々、犬用の大きめのトイレを代用している方もいらっしゃいますが、うさぎさんは小さな体のわりにおしっこの量が結構多いですし(特にロップちゃんやレッキスちゃんなど…)、うんちが落ちる仕様になっていないのでケージ内での普段使いにはあまり向いていないかもしれません。1日に何度もお掃除ができる環境であったり、へやんぽ中に使う用であれば良いと思います。

近年はシニアやアンヨに障害があるこなどに向けてトイレが埋め込み配置になったフラットなケージが販売されています。若くて元気でトイレを動かしがちなうさぎにも一考の価値があるかもしれません。

ラビんぐ フラットフロア

トイレの配置・トレーニング

基本的にうさぎさんは落ち着く場所(ケージの隅など)でおしっこをする習性があります。その中でもだいだい奥側でする子が多いと思います。

左奥派か右奥派か、あなたのおうちの子はどっち派?

はじめはそのどちらかにトイレを置いてみて(新品トイレにはうさぎのうんちを入れておく)、使ってくれるか様子をみても良いですし。あえて最初はトイレを設置せずにおしっこをよくする場所にあとからトイレを設置するという方法もあります。

また、食べながらうんちを押し出し方式のように出していく子も多いので、牧草入れの近くにトイレに乗ったまま牧草が食べられるポジションに置いているというおうちもあります。

ちなみに我が家のうさぎさんは1匹はケージ内全てトイレ状態、もう1匹は手前側のど真ん中がトイレ状態なので2匹ともトイレは設置しておりません。つまりケージ床網とトレー全体がトイレということになります。

ご自宅の子に合わせて適材適所、設置場所を探してみてください。

いろんなところが自分のなわばりだという意思表示からトイレをまったく使わないうさぎ、お迎えしてからずっと使っていたのにある日突然トイレを使わなくなることや、シニアになって高さが合わずトイレを使わなくなることもあります。個性いろいろ、固定観念に沿わないのが動物なのです。

ご自身の準備したトイレ用品を使わなかったとしてもイライラしたりせず、気長に合うものを探してあげてくださいね。またへやんぽ中におしっこ、うんちをばらまくのが趣味のうさぎであればテリトリー全体には防水シーツを敷けばよいですし、おしっこやうんちの処理に決してイライラしないよう心がけましょう。

もし上手にトイレを使えたら「上手だねー」とほめてあげてくださいね!(おやつはあげなくていいです・・・)

おしっこのにおいを抑えたり、そうじしやすさを考えて、木製のチップ(ウッドリター)やトイレに合ったサイズのシーツをプラスで使う方も多いです。おしっこのにおいが気になるようでしたら併用して使ってみてください。

シーツとリターを併用。おしっこでしゃばしゃばになってしまうのを防ぐ役割も!

次回はトイレの洗浄方法とうさぎにあわせた手作りトイレをご紹介します。

ABOUT ME
不破麻里亜
原宿で昨年まで営業していたものの惜しまれながら閉店した『うさぎと遊べる専門店 Ra.a.g.f』のオーナー。うさぎへの愛情は誰にも負けません。