フワフワな毛とつぶらな瞳とお耳が愛らしいうさぎ。言わずもがなうさぎは生き物です。お迎えしてから「思っていたのとは違う!」「かわいくないからいらない」はあってはならないことです。あなたがうさぎさんをお迎えしたいと思ったら、お迎え前に知っておいてほしいポイントについてご紹介します。
うさぎの本質を知っておこう
うさぎとはどのような生きものなのか、うさぎの原点(ルーツ)をしっかりと調べましょう。
日本でペットとして飼われているうさぎは、元々はヨーロッパに生息していたアナウサギを家畜や愛玩動物として改良されたカイウサギという種類です。
穴を掘って巣穴で暮らしていたため、改良された今でも野生下での穴掘りのしぐさなど名残りも見られますが、もともと日本には生息していない品種ですので野生では生きていけません。
うさぎさんをお迎えするということは、最後の最期まで一緒に暮らすということです。
うさぎは草食動物です
主食であるチモシー(牧草)を食べることは生涯伸び続ける歯を整えるためであったり、胃腸をしっかり動かすためであったりととても大切なことです。チモシーはうさぎが食べたいときにいつでも食べられるようにしてあげましょう。
いろんなメーカーから出ているラビットフード(ペレット)もうさぎさんにとって大切な食事ですが、あくまで栄養補助といった感じでその子その子の体質や体格に合った分量を見極めて与えるようにしメインはチモシーにしましょう。
お水は毎日新鮮なものをあげてください。
健康のバロメーターはうんち
食べれば出ます。コロコロ丸いうんちをびっくりするくらい量産してくれます。
特定の場所で排せつする習性があるので、トイレのしつけはできる子もおりますが、できない子もいます。
マーキングの意味でするうんちやスプレー行為(おしっこ飛ばし)はしつけることが難しいともいわれています。
トイレのしつけは、いろいろな対策をしつつ特定の場所でできない場合でも、その子の個性として受け入れてあげてください。
お鼻は鳴らすが声帯で鳴かない
うさぎは声帯がないと言われていますので、犬や猫のように鳴き声でこちらが感情を読み解くことができません。
また、野生では狩られてしまう側の生きものですので体調が悪いのも隠そうとします。
毎日の食事や排せつ、行動で体調の変化を見てあげることが大切です。
鳴かないと書きましたが、その分全身で感情を表してくれたり、お鼻をぷうぷうと鳴らして甘えてくれたり、ちゃんとコミュニケーションも取ることができます。
実はとても感情表現が豊かだと私は思っています。
環境の変化に影響を受けやすい
うさぎさんは環境の変化に弱い子が多いです。
生活環境の変化はもちろんですが、昼夜の寒暖差が大きいときや気圧の変化が大きいときもストレスがあると思われます。全身毛むくじゃらですので暑さにも弱いです。
お住まいの地域にもよりますが、夏は24時間冷房、冬も気温に合わせて暖房や保温器具での温度管理は絶対不可欠です。
オス・メスの特徴
性別によっての性格の違いは、ざっくり、とてもざっくり説明すると、男の子はやんちゃで甘えん坊で女の子はプライドが高くツンデレ。
お子さんがいる方にこのお話をすると人間と一緒、とよく言われます。
それでもツンデレな男の子もいれば、とっても甘えん坊な女の子もいます。それぞれの個性ですので、お迎えした子はどんな性格なのか日々コミュニケーションを取る中で把握してあげてください。
近隣の診察可能病院を探す
生きていれば病気にもなります。
通える距離にうさぎさんを診てくれる動物病院はあるのか事前に探しておく必要があります。
女の子ですと子宮疾患があったり、男の子も精巣疾患があったりと、性別特有の病気が多いのも事実です。病気を未然に防ぐために不妊手術をするという選択をするのかしないのかなども、すぐにとは言いませんが考える必要があります。
10歳以上のうさぎも増えています
うさぎさんの平均寿命は年々延びてきています。
10歳超えという高齢うさぎさんも珍しくありません。
若いころのエネルギッシュでパワフルな行動、高齢になってからは介護の可能性などもでてきます。
そして10年以上ということは、わたしたち人間側も大きな変化が考えられます。
そういったお互いの変化があった時にも、しっかりと向き合い最後まで一緒に暮らしていけるのか考えなければなりません。
考えた末に「今はうさぎさんをお迎えするタイミングではない」とするのも、とても大切でそしてうさぎさんへの愛にあふれた判断だと思います。