うさぎとアソブ!【前編】では、うさぎと遊ぶ際の注意点などをご紹介しました。今回は引き続き、いろんな方のうさぎとの遊び方を紹介します。皆さんも遊び場で一緒にすごして、うさぎがどんな遊びが好きで、飼い主さんにどんなリアクションをするかトライしてみてください。(うさぎと暮らすNO.70より改編)
レポート:我が家のうさぎとの遊び方
元気な男の子たちとの暮らし
現在一緒に暮らす3匹はホーランドロップの男の子たちです。以前はたち耳の女の子と暮らしていたそうです。
「女の子はツンデレな感じで、なでてと寄ってくるのがかわいいし、男の子はとにかく甘えん坊で、幼稚園児みたいな感じだと思っています(笑)。つまりどちらも本当にかわいいです」と飼い主さん。
性格は三者三様で、太朗ちゃんは甘えん坊、BJはやんちゃ、あーちゃんはマイペースなのだそうです。
10畳のリビングはうさぎ専用部屋になっていて、お仕事が忙しい飼い主さんですが、朝と晩にできるだけ3匹が遊ぶ時間を作っています。
遊び時間は、以前じゃばらトンネルを置いたこともありましたが、全く遊ばなかったそうです。
「帰ってくるとBJと太朗は『出して~~』とケージの扉をホリホリしてアピールしてきます。この2匹はなでなでとペロペロするのが好きなので、ケージから出してもお散歩するより、遊び相手は私…という感じです。ただ、BJがケージから出ていると、太朗が気に入らない表情でじっと見つめているんです。焼きもちをやいているのかと……。あーちゃんは遊び方もマイペースで私と触れ合うというより、好き勝手にお部屋中を行き来しています。うさぎそれぞれ好きな遊びや行動があるので、その子に合わせてあげるのが一番よいと思っています」
「ショップでは小さいうちからコミュニケーションをたくさんとってかわいがっております。ですから、みなさんのおうちへ行っても飼い主さんの愛情を受け入れてくれるはずです。最初は、毎日のお世話の中で、徐々に飼い主さんのにおいに慣れてもらいましょう。おやつタイムを利用して、手からおやつを食べさせてあげて近寄ってもらうのが第一歩です」
人見知りしない自由なあられくん
あられ・オス・2歳(取材時)
初めてお迎えしたうさぎがあられくんです。ショップの仔うさぎの中でも一番そっけない態度をしていたそうで、野性味あふれるところに惹かれて、生後4ヶ月の時にお迎えしたそうです。おうちにやってくると、予想とは異なり、たちまちなでなでが大好きな甘えん坊になりました。
お迎えしたショップから「ケージは40㎝(狭いところが落ち着く)」「おもちゃはいらない」「お部屋で遊ばせてはいけない」という飼育方法の指導を受けていたそうですが、お勤めから帰ってきて目が合うやいなや「出せ出せ~~」とケージをかんでアピールし、遵守できなくなり、今ではリビング全体を走り回るのが大好きになっています。
生後半年を過ぎると発情行動も盛んになったことから、1歳で去勢手術をしたところ、甘えん坊はより加速しました。お休みの時は何時間でもなででもらいたがるそうです。
そんな飼い主さんとあられくんが共に楽しんでいる遊びが「おやつくるん」です。好物のドライりんごなどを手にすると、左に一回転くるんと回ります。飼い主さんいわく「私ではなくて主人でも、初対面のお友達でも同様にやります」
誰にでもすぐになついてしまうのがあられくんのすごさなんだとか。「おやつくるん」を始めたきっかけは「うさぎについてどういう行動ができるのか、詳しく学んだわけではありませんが、うさぎからレスポンスがほしいと考えていました。お手は難しいと思ったので、くるんと回る行動だったら大好きなおやつにひもづけて教えればできるかなとトライしてみました」。ごはんを活用すればハウス(おうちに入る)も上手にできるそうで、これからもっと新しいコミュニケーションの方法が誕生しそうです。
【あられくんくるん】
動画でお届けできないのが残念ですが、おやつをもらう前に必ず左に一周することを覚えたというあられくん↓
昨年、あられくんのお誕生日を機に、ケージは幅80㎝の広々としたものに買い替え、ケージ内にはうさぎ型のわらトンネルを置いています。こちらは2日で食べながら破壊してしまうそうです。
ほかにもパパさんとは兄弟のように追いかけっこをしたり、飼い主さんのシフォン素材のブラウスやパパさんの綿のシャツを引っ張って遊ぶのが大好きなんだそうです。
リビングの床にはあられくんがいたずらしそうなものがなく、コード配線が露出されておらず、一緒に暮らすパートナーへの温かい愛情が感じられました。
遊びたいという意欲・好奇心を伸ばす。おいしいものでコミュニケーションを深める!
●中山ますみさん
(東京都・うさぎ専門店 らびっとわぁるど)
ある時、ほとんど中身がなくなった牧草の大きなビニール袋を床に置いてみたところ、当店の桃(メス・3歳)が中に入って、あまった牧草を食べていました。しかも、通常あげているごはんよりおいしそうに! これは桃にとって自分が探して見つけたごはんであり、冒険心も満たされるのだと思います。
うさぎが好む遊びはテリトリーでいつも目線が合う場所にいてこそわかってあげられると思います(発情サイン、習性との見極めは難しいかもしれませんが…)。飼い主さんの足元をくるくる、ハウスを出たり入ったり、カーテンにもぐるなど、夢中になって何かをしていることで見つけてあげられるでしょう。
これまでテリトリーで飼い主さんと一緒に遊んだことがない場合は、飼い主さんにたいしてうさぎがツンツン(邪魔だよ)をしてくることもあるでしょう。でもそこでテリトリーを出てしまわずに、たくさん話しかけてあげて、やさしくなでてあげたり、手からおいしい(ヘルシーな)ものを与えてあげてください。一度に距離を近づけようとせず、日々時間を長くするなどして、同じ場所で暮らすに遊んでくれたり、なでなでしてくれる仲間(先輩)として認識してもらいましょう。
私と桃の場合は、「なでてー」と桃が寄ってくるので、片手でなでなでしながら目薬をさしたり(全く嫌がりません)、体をなでながら毛と皮膚を優しくつかんでマッサージしてあげています。そのおかげで桃の皮膚は血液の循環がよくなって、とてもやわらかいんです。
みんなの声・うちのコの遊び
●(メス・3歳)
「とにかくかじれるおもちゃが好きで、チモシーで作られているものや、りんごバーや桃バーが好きで、与えるとひたすらかじっています(笑)」
●(オス・2歳)
「私の家にはうさぎが2匹いるのですが、先住の方がボール遊びが大好きで、ボールをくわえて私の周りをぐるぐる回ってくれたり、振り回して遊んでます。他にはクリッカートレーニングやホッピングをして遊んでいます。ペットボトルのキャップにおやつを隠して、探させたりもしてます。もう1匹の方は段ボールのトンネルを壊すのが好きです。この子はまだお迎えしたばかりなので、まだ家の中の探索活動を好んでやっています」
●(メス・5歳)
「ココヤムクッションと一緒に購入した三角のおもちゃで遊んでいる様子です。ウサパンチして遊んでいます。ただ気が向いた時だけです」
●(オス・6歳/メス・2歳)
「うさぷりんさんのトンネルで遊ぶのが大好きです!! 通り抜けて遊ぶのが好きみたいで、中でじっとしていることはあまりないです」
●(オス・2歳)
「最近はまっている遊びは『ヨガ』です。旦那さんがお風呂上りにヨガをしていたら、マネするようになりました。今では二人の日課です(笑)」
●(オス・3歳)
「うちのコはボール遊びが大好きです。最初は見向きもしませんでしたが、ずっと置いていたら突如玉ころがしを始めました。あごで匂い付けをしているのかな?と思いましたが、逃げるボールを追いかけてサッカーのドリブルをしているようにスピード感があります。今ではボールをだしてあげるとすぐにボールで遊び、飽きると一休み。パパやママがボールをけってあげると再びドリブルを始めます。一緒に遊んでもらえてうれしいのか、ひねりジャンプまで飛び出ることもあり、こちらもうれしくなります」
●(メス・1歳)
「フリースのひざかけの周りを回るのが大好きです。ただフリース布の端っこを持って、たらーんと床に垂らすだけなのですが、なぜか大喜びで布の周りをくるくると回ってみせてくれます。調子がよいときは一生懸命マウンティングしたりもします(笑)。他の布でも試したのですが、イマイチな反応…。このフリースのひざかけが大好きなようです。くるくるが疲れると、決まってフリースに添い寝をします」
●(オス・2歳)
「小さなうさぎのぬいぐるみをくわえて持ってきて、走り回って遊びます」