本誌の人気(注目)企画「出張!抱っこ講座」につきましてお問い合わせが多いので、編集部がお邪魔して指導させていただいている内容を復習編としてご紹介させていただきます。困っている方に情報が届くとよいなと思っています(うさぎと暮らすNO.94より改編)。〈その1〉に続いてお届けいたします。
講師/寺村万紀 モデル/陸玖(りく)

うさぎの様子を講師がチェック
講師がうさぎを抱っこしてみて、どんなタイプのうさぎであるか、抱っこへの抵抗感を短時間ではありますが、判断してもらいます。講師が抱っこしてみると、激しい換毛で毛玉ができていたり、ソアホックがひどかったり、お尻周りが汚れていたり、飼い主さんが日頃気づいていないところを発見し、そこのケアから始めなくてはならないこともしばしばあります。
おうちの状況に合わせて飼い主さんができそうな抱っこから始めてもらいます。状況によりブラッシングの方法や爪切りをご紹介しています。


寺村講師より
「まずはうさちゃんのスペースに飼い主さんも一緒に入ってみましょう。そしてたくさん名前を呼んでみたり、ご家族のにおいを知ってもらい、なでてあげるといったふれあいを試みましょう。おやつを求めたり、なでてと寄ってきてくれることもあるはずです。まずはうさぎが怒っても人の手に慣れさせる、さわるようにすること。寄ってきた時にさくっと抱っこ、ルーティンの一つに入れてみるようにします。
うさぎを膝の上に乗せ、すぐに下りてしまったとしても後追いはせず、うさぎにもパーソナルスペースがあるので徐々に詰めていくようにします。根気よく、日々継続すること。うさぎも抵抗しないようになってきたら、いろんな抱っこにチャレンジしてみてください」
抱っこの実技
ケージの扉を開けて抱っこして出すことができない場合は、ケージの上を開けて抱き上げる方法をご紹介しています。正面扉から飼い主さんが手を入れると、隠れ家に隠れたり、攻撃してくることもあるためです。
初めての抱っこを練習する際は足元が不安定になりがちなので、正座やあぐらの上にブランケットや薄めのクッションを置くとよいでしょう。うさぎを優しくなでてからあぐらをかいた腿の上に乗せます。
トンネル抱っこ
お顔を脇にはさんで、軽く締めます。うさぎのお鼻は脇から外側に出ていて呼吸ができるようにします。

赤ちゃん抱っこ

うさぎの両脇とお尻を支え、体にぴったりつけます。
そのままゆっくりと脇に挟むようにして赤ちゃん抱っこをします。仰向けよりはうさぎが不安になりません。
この姿勢で暴れるようでしたら、脇を少し締めて行動を制限したり、一度抱き上げてリセットしてやりなおします。
縦抱っこ
飼い主さんの体にうさぎのお腹側をぴったりとつけて、両脇とお尻、頭(飼い主さんのあごで押さえる)の3点を支えます。お尻がつかない状態なのでうさぎは不安になるので最初はやりすぎないようにしましょう。



※当企画に参加したい方はメールにて info@usakura.tokyo に まずはお悩みを詳細にご記載の上ご一報ください(必ず誌面の抱っこ講座をお読みの上ご応募ください)。おうちに伺うので当方も何度かやりとりをさせていただき、検討をする時間をいただきます。