みなさん、イネ科牧草であるチモシーやイタリアンライグラス、オーツヘイは日頃からうさぎさんに与え、主食として食べてもらっている牧草だと思います。これらは日本国内でも流通量の多い牧草なので、手に入りやすいですよね。では、それらの牧草は種をまく時期によって、種の種類が異なるのをご存知でしょうか?今日は牧草の種の種類について、お伝えしていこうと思います。
ではいってみましょう!
種の種類は、種まき時期によって変わります
牧草の種は、まく時期や成長スピードによって種類が分かれています。一般には、種まきや成長が早く、刈り取り時期も早いのが早生(わせ)と言います。次に早いのが、中生(なかて)と呼ばれています。それに対して、遅く種をまいて、遅い時期に収穫するのが晩生(おくて)と言われています。
チモシーの種
大手種苗メーカーの雪印種苗のチモシーを例にとると、早生(わせ)は「ホライズン」「マオイ」「ノサップ」「なつちから」、中生(なかて)は「ヘリオス」「アルテミス」「クライマックス」「アッケシ」「キリタップ」「なつぴりか」、晩生(おくて)は「シリウス」「なつさかり」などの種の種類があります。
極早生という種類もあります
早生よりももっと成長スピードが早い極早生(ごくわせ)という種類もあります。雪印種苗のチモシーであれば、「クンプウ」「ユウセイ」が該当します。また、植物の種には中生(なかて)と晩生(おくて)の間のタイミングを狙える中晩生(なかおくて)という種も存在します。
まとめ
いかがでしたか?チモシーだけ、しかも1社の種苗メーカーだけでもこれだけの種の選択肢があります。牧草農家は自分の栽培地の気候や地形、刈り取り時期に合わせて種を選び、使い分けています。早生(わせ)を早く刈り取り、晩生(おくて)の収穫を後回しにするなどして、牧草が良い状態での刈り取りを心掛け、うさぎさんがおいしく食べてもらえる牧草づくりを目指しているのです。