うさぎの基本

毛色の珍しいうさぎたち

今回はうさぎの魅力の一つである毛色、その中でもまだまだ日本では珍しいトライカラーについて、ARBA(アメリカン ラビット ブリーダーズ アソシエーション)公認のラビットショーを運営しているNIPPON RABBIT CLUBの副会長・うさぎ専門店「うさぎの都」の城幸一店長にお聞きしました。

教えてくれた人/京都うさぎ専門店「うさぎの都」城幸一さん

城店長(写真右)
城店長(写真右)

京都市右京区西院でアメリカンラビットをブリーディング&販売しているうさぎ専門店

トライカラーとは?

三色の配色のことです。ホワイトを基調に公認色が模様で入っています(ブロークングループ)。毛色ははっきりとしたカラーで均等に入っているのがよりスタンダードに近いタイプとなります。

ブリードする上では、カラーは均等に出る場合もあれば、ほぼブロークンのようなブラックやブルーが少ない場合もあるので、難しいというか安定しないこともあります。

うさぎの都で生まれたトライカラー(ホワイト×ブラック×オレンジ)の仔うさぎ
うさぎの都で生まれたトライカラー(ホワイト×ブラック×オレンジ)の仔うさぎ

公認カラー

4パターンで、ホワイト(白地)に併せてブラックとオレンジ、ブルーとクリーム、チョコレートとオレンジ、ライラックとクリームになります。それ以外、ブラックとクリームといった組み合わせはラビットショーでは失格となります。

公認品種

ミニレッキス、ホーランドロップ、フレンチロップ、イングリッシュロップ、ミニロップ、ラインランダー、レッキス。

トライカラーの仔うさぎは成長に従って変わってくる点はありますか?

他の色もそうですが、幼少期は色が薄く、大人になるにつれて色が濃くなってきます。

トライカラーは国内でも注目されているのですか?

アメリカでも流行りではなく、普通な感じです。まだあまり注目はされていないと思いますので、ブームになったらうれしいです!

毛色が魅力はどのようなところでしょうか。

セルフグループ(単色)でないぶち模様のブロークングループは、入り方が左右対称でないときに見る方向によって印象が違ってくるところが楽しいです。

トライカラーは見る方向によってまったく違って見えるところも面白いところでもあります。左から見るときつく見えるのですが、右からみると優しく見えたりと、見る時々によって印象が違うところも魅力的です。左45度、右45度で少し見上げるようにして見ると、色の入り方によってはクスっとすろこともあったり楽しめます。

トライカラーは、そこにプラスしてブラックやブルーが鮮やかに入っていると、オレンジやクリーム色が明るく見え、白地も映えてきれいです。見る方向によってその時々で発見があったりします。

トライカラーの仔うさぎをお迎えしたい場合、高値になりますか?

当店はラビットショー的にタイプがよければ高値になります。あとはレアカラーですので、他のカラーと比べて多少高くなるかもしれません。

Mixにも同様のカラータイプのうさぎがいますね?

そうですね。純血種よりはMixの方がトライカラーのうさぎを見ることが多いと思います。立ち耳の子もいれば垂れ耳の子もいたり、毛質も違ったりとバラエティ豊富ですね。

ハレクインとは?

「多色」という意味で、ダッチ種のトライカラーとフランスの一般的なうさぎの交配種で、顔の中央で毛色が分かれているのが特徴です。海外の愛好家たちはハレクインを「品種ではなく色のタイプをさす」という意見と「その配色の品種である」という意見が分かれています。ARBAではハレクイン品種以外の表示は認定していません。

公認カラー

ジャパニーズとマグパイの2タイプがある。ジャパニーズハレクインはオレンジ、フォーンをベースに黒、青、チョコレート、またはライラックのいずれかです。一方、マグパイは白ベースで、黒、青、チョコレート、またはライラックのいずれかです。優秀とするハレクインには、頭、耳、足、体に交互に2色のマークがあります。

トライカラー(ブルー×クリーム)のパパ
トライカラー(ブルー×クリーム)のパパ
ハレクインのママ
ハレクインのママ