つい先日、6月6日に関東甲信地方が梅雨入りしました。昨年より8日ほど早い梅雨入りだそうです。なんだか今年は雨が多い気がします。日本は高温多湿なので、梅雨時~夏場はヒトもうさぎも過ごしにくい時期ですね。湿気はうさぎにとって『大敵』です。食欲が落ちたり、牧草やペレットも湿気でしんなりしたり、トイレや給水器に雑菌が繁殖しやすかったり…。そんな梅雨のうっとうしさをうさぎに元気に乗り切ってもらうための対策をご紹介します。
うさぎの快適指数を維持しよう
うさぎが過ごす部屋、ケージの周りに湿度計はついていますか? うさぎが快適に過ごせる湿度は40~60%です。60%を超えると不調を招く原因を作ることになってしまいます。特にうっ滞の経験があるこや持病があったり、長毛種のうさぎ、シニアのうさぎは注意が必要です。エアコンの除湿設定や除湿器を使って調整をしましょう。
湿度の正体とは
湿度とはいったい何なのでしょうかー。
湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」があり、一般的に天気予報などで使われるのは「相対湿度」です。これは空気中に含むことのできる水蒸気量の上限(飽和水蒸気量)に対して、実際にどのくらいの水蒸気が含まれているかを割合で示したものです(単位:%)。
※「絶対湿度」=空気中に含まれる水蒸気自体の量
つまり温度が高いほどたくさんの水蒸気を含んでいると言え、気温が低いほど少ない状態にあります。梅雨時期や夏は温度の高さに伴って空気中に含まれる水蒸気量が増えるため、不快指数が高くなるのです。
昨年6月の湿度を振り返ると…
気象庁の昨年6月の東京の湿度を見ると、1日平均湿度で90%を超える日が5日もあります(雨天8日間)。外気温ではありますが…。ちなみに気温は25度を超える日はありませんでした。湿度対策の必要性を感じます。
汗腺がないうさぎ
うさぎは皮膚の汗腺が乏しいため、耳から熱を放出して体温調節をします。夏時期は体を伸ばしている姿を見かけることでしょう。これは体表面積を広げているのです。
お耳の短いうさぎ、たれ耳のうさぎは耳からの放熱はしづらいかもしれませんね…。お部屋の対策でフォローしてあげましょう。
うさぎの生活周りチェック
☆うさぎの食欲、飲水量、元気、排せつ物をチェック!
☆うさぎの呼吸(粗くないか)、体温が熱くなっていないか
☆ケージ内やへやんぽエリアに体を冷やすスペースはあるか(ひんやり素材マットや大理石、テラコッタ、アルミボードなど)
☆換気をこまめにする!(対角線にある窓を2カ所開けて換気します)
☆部屋、およびうさぎのケージ回りの湿度を確認!(40~60%キープ)
☆湿度60%を超えたらエアコンや除湿器の設定を見直す!
☆給水器周りを清潔に。ぬるぬるしていないか、かびていないかチェック!
☆トイレそうじはこまめに!不衛生だとアンモニアが発生する(呼吸器に影響を及ぼす)
☆牧草は乾燥剤を入れて封を必ず閉める! 湿気てしまったら梅雨の合間の晴天に天日干ししよう
除湿グッズいろいろ
除湿に役立つグッズを紹介します。
扇風機・サーキュレーター
エアコンの冷気は下におりるので、エアコンを背にするように扇風機やサーキュレーターを設置すると、床にたまった冷気が循環し、部屋全体が涼しくなります。
凍らせたペットボトル・保冷剤
凍らせたペットボトルに扇風機などの風をペットボトルにあてると除湿効果がアップします。
重曹
吸湿・防臭効果がある。器に入れ、上部にネットなどをかぶせて利用します。湿気を吸い取って固まっても掃除などに活用できます。
そのほか、6月8日現在100均ショップにあるうさぎ周りに活用できる除湿グッズを探してきました。除湿剤や除湿シートは種類いろいろゲットできます。湿気とり…こんなにリーズナブルなのに詰め替え用があるのがウレシイです。
みなさんもおうちのこに合わせた湿度対策いろいろと工夫なさってみてくださいね。