うさぎグッズ

手作り企画「うさぎの温活/ハーブパッドを作る」

今回は、東京を中心に活動されているラビットシッター「らぱん・あじる」宮崎典子さんが考案したうさぎ用のハーブパッドをご紹介します。うさぎに使っても大丈夫なハーブの優しい香りと小豆・玄米の水分を含んだ熱で優しく芯からぽかぽかと温めるパッドです。大切なうさぎへの想いを込めてチクチクとお裁縫しましょう!

(うさぎと暮らすNo.64より流用)

ハーブパッド 作り方


仕上がり寸法13×25㎝

〈材料〉

玄米(生)………60g
小豆………120g
そば殻………10g
ハーブ………10g
お好みの生地………30×28㎝

かわいい布を選びましょう!
宮崎さんはカリス成城のドライハーブを使用
カモミール

うさぎが受け入れやすいハーブを選びましょう!

うさぎは香りに敏感なので、香りにも好みがあります。嫌いなにおいは顔をそむけたり、近づけると避けるので態度でわかります。

ハーブの効能

ラベンダー…鎮痛作用、強壮作用
ジャーマンカモミール…鎮痛作用、消化促進作用
ペパーミント…消化不良緩和、疝痛(せんつう)緩和
ベルガモットミント…リラックス、消化不良緩和
レモンタイム…抗菌作用、消化不良緩和
オレンジフラワー…鎮静作用、神経系の緩和
エルダーフラワー…利尿、抗炎症
参考:ペットのためのハーブ大百科(ナナコーポレート・コミュニケーション)

※最初は飼い主さんが香りをかいでハーブを選ぶことになりますが、うさぎそれぞれにも好みがありますので、徐々にハーブの数を減らして試していくとよいかもしれません。

〈必要な道具〉

糸………布の色に合わせて適宜

ボウル、スプーン、針、まち針、はさみ、ルレットかチャコペン

〈作り方〉

①布地を30×28㎝に裁断し、中表(生地の表と表を内側に合わせる)にする。長い辺(30㎝)を二等分に折り、生地がずれないようにまち針をつける。
②周囲1㎝の縫い代にルレットかチャコペンで印をつける。二辺を本返し縫い(並み縫いより丈夫になる)をして袋状にする。

③表に返して、縫い代2㎝を残して全体を3分割して、印をつける。

表に返したところ

④ボウルに玄米、小豆、そば殻を入れ、好みのハーブを入れる。全体量を混ぜたら3等分にする。

ボウルに小豆、玄米、そば殻を入れます
ハーブを選んでブレンドします

⑤③に④の1/3量を入れて、イラストのAの印に沿って並み縫いをする。Bも同様に繰り返す。
⑥3回目の材料を入れたら、開口部Cは内側に折り込み、くけ縫い(折った布と布を縫い目が見えないように縫う)にして閉じる。

できあがり!

パッドは3分割の縫い目があることでうさぎの体にフィットします。

〈使い方と注意点

電子レンジで50秒~1分ほど温めます(500Wの場合)。うさぎの体温より少し高めの42度くらいになったらうさぎの背中や腰、おなかにあてます。使用した後は、必ず4時間以上間をあけてご使用ください(中身が乾燥しているうちに再度レンジにかけると発火の恐れがあるので注意)。ハーブパッドは香りがなくなるまで1年ほど使用可能です。使用していくうちに小豆や玄米の水分が抜けてきたら霧吹きをしてから温めてください。
うさぎに使用する際は、お耳や体をさわって熱くなりすぎていないか確かめながら行いましょう。アレルギー反応や拒絶反応が見られた場合は、使用を中止してください。妊娠中のうさぎにラベンダー、ローズマリー、カモミール、セージなどは適しません。

背中からじんわり温まるのがイイね!

指導/ラビットシッターらぱん・あじる 宮崎典子さん

うさぎと暮らして20年以上の経験を活かし、飼い主さんとうさぎの心に寄り添う、うさぎ専門のシッターとして活動している。体と心を癒すホリスティックを取り入れたうさぎのケアに造詣が深い。

*シッターとは…飼い主さんが留守中にご飯などのお世話をする仕事です。うさぎがホテルに泊まる際の移動への負担や宿泊環境でのストレスを避けたい時に利用する方が多いようです。ご自宅に入ってお世話をするので飼い主さんとの信頼関係が必要です。