梅雨が明けて最近は暑さも本格的になってきましたね。みなさまエアコンなどでうさぎさんの暑さ対策はされていると思いますが、今回は他にもあると便利で効果的な対策グッズを紹介していきます。
保冷剤の選び方
保冷剤といってもたくさんの種類が売られていて、冷却効果や持続性もさまざま。たくさんありすぎて何を基準に選べばいいのかわからなくなってしまいますよね。
保冷効果
保冷剤には基本的に0℃タイプのものと氷点下タイプのものがあります。氷点下タイプのものは文字通り保冷剤の表面温度が0℃以下まで下がるものなので、うさぎさんがいるキャリーの中にいる際に使用するには冷え過ぎてしまうため向きません。うさぎさんとの距離が近い場合には冷えすぎないように0℃タイプのものを選ぶのが良いと思います。
持続時間
よく冷える保冷剤はその分周囲の熱をたくさん吸収して冷えるようになっているため、意外と持続時間が短かったりします。移動の時間や滞在時間を考えて保冷効果が高いものにするか、冷却時間が長いものにするか、そのときに応じて選んで使っていただくのが良いと思います。
凍結時間
なるべく早く凍結してくれるに越したことはないので、再凍結時間が短いものを選ぶようにしましょう。冷却効果が長いものは再凍結時間も長くなりますし、氷点下タイプのものですと一般家庭の冷凍庫では凍結しないものもありますので、購入の際に凍結温度も確認しておくのが良いと思います。
ここまでは市販の保冷剤のお話でしたが、ご自宅でも空いたペットボトルなどで保冷グッズを作ることが出来ます。最近では冷凍庫で凍らせることが可能で、さまざまな大きさのペットボトルがありますので、用途に応じていくつかサイズ違いのものを作っておくのも良いかもしれませんね。
※冷凍対応のペットボトルでないと、異様に膨らんだり、解凍時に破裂音が出たりするので注意しましょう。
※ヒヤロンのような瞬間冷却材は、熱中症時などの緊急事態に冷やすときはよいのですが、数十分でぬるくなってしまいます。長時間移動には向かないので注意しましょう。
■保冷剤 比較参考ページ
保冷剤の使い方
使用する場所にあわせて保冷効果が違うものを上手に選んで使いましょう。
ケージの中、うさぎさんに直接触れる場所で使いたい場合は冷えすぎないように0℃タイプのものや凍らせたペットボトルを使うのがお勧めです。結露が出ますのでうさぎさんが濡れてしまわないようにタオルでくるんだりカバーをかぶせたりしてくださいね。
ケージ内を冷やしたい場合、冷気は下に下がるのでケージの上に保冷剤を置くのがおすすめです。冷却効果が高めのものや大きめの凍らせたペットボトルなどを使うのが良いと思います。この時も結露がケージ内に落ちてきてしまわないようにタオルなどで対処してあげてください。
ここで気をつけてほしいのがケージ全体が冷えすぎてしまわないように注意です!うさぎさん自身で涼みたい場所を選べるように、保冷剤を置くのはケージの3分の1から半分くらいまでにしてあげましょう。
外出時の暑さ対策
どうしても外出しなくてはいけない場合があると思います。その際には熱中症に十分注意して対策しなければなりません。忘れがちなのは「冷えすぎてしまう」こと。暑い時期にお勧めのキャリーと外出時の保冷剤の上手な使い方をご紹介します。
移動中のキャリー
選び方でもお話しましたが、移動中のキャリーでは冷却効果が強いのものは冷え過ぎてしまうため避けましょう。0℃タイプのものやソフトタイプのもの、小さいものをポケットや隙間に入れたりなどしてうさぎさんにとって適温になるようにしてあげてください。保冷剤を齧ってしまわないように、あとは冷えすぎてしまわないようにタオルなどにくるんで使用するのが良いのですが、そのタオルも齧ってしまう子はキャリーの外側に保冷剤をセットするようにしましょう。
また、布製のキャリーは通気性があまり良くなく熱がこもりますので、重たくて大変かもしれませんがこの時期はよりハードタイプのキャリーをお勧めします。
外出の時間が長くなってしまいそうなときは保冷バックに予備の保冷剤を持っていくこともあります。備えあれば憂いなし!うさぎさんが快適に過ごせることを最優先に考えて環境を整えてあげてくださいね。
また、この時期はお水を飲む量(いつもより少なくないか)、うさぎさんのお耳(熱くないか)をさわったり、呼吸(荒くないか)をよく見てあげるようにしてください。
次回は夏対策グッズの2回目、おうちで使う対策用品として大理石やアルミプレートなどをご紹介します。