うさぎと暮らす過去号(NO.73・2019年8月19日発売号)でご紹介して大・大・大好評だったうさぎのうんちを再利用!「兎糞炭(とふんたん)」を作るという企画、ご記憶のある方もいらっしゃいますか? うさぎと暮らす陶芸家・向坂典子さんが考案したうさぎのうんちを「炭」にして生かすという斬新な企画でした。読者のぽらりんさんたちが「サイトでまた見たい!」とリクエストしてくださったので、こちらでご紹介いたします!
教えてくれた人
陶芸家・造形作家。福井県若狭市でヒマラヤンうさぎの碧ちゃんと暮らし、うさぎや野の花など自然を題材にした作品を多く手がける。毎年東京、京都、静岡などで個展を開催している。
これぞエコ!?うんちを再利用
毎日おそうじしながら、このうんちを有効活用したい!と常々思っていた方へ。ヒマラヤンうさぎ大好きな陶芸家・向坂典子さんがうんちを加熱して何度も実験して「兎糞炭」のレシピを明かしてくれました。うんちが防臭効果のある炭になるなんてとても素敵な再利用だと思いませんか。
製作工程でけむりが出るため、作る場所は限定されますが、環境が許される方ぜひトライしてみてください! 作る時期は、夏は暑いので秋以降がいいですね!
作るにあたり注意事項…
作る際は環境に注意しよう
高校生以下のお子さんが作る場合は必ず大人の方と一緒に行ってください。うんちを容器に入れて加熱する際、独特なにおいがあるけむりが出るので、必ず屋外で作りましょう。
くれぐれもやけどに注意します。トングをつかむときは耐熱性のある焚き火用などの革製グローブを使いましょう。風通しのいいお庭やキャンプ場がおすすめで、集合住宅のベランダは避けましょう。
準備するもの
・うんち(適量)
※新鮮な水分があるものでも大丈夫。仕上がりは縮むので1cm程度の大きさがないと適度な大きさの炭に仕上がらないので注意
・ステンレス製茶筒あるいはスチール缶(高さ3cmくらいのもの)…1個
※茶筒は紙のパッケージがついている場合ははがしてから使用、スチール缶はアルミ缶と間違えないよう注意
・焼き網
※テフロンフライパンに乗せての使用は空焚きになるためNG
・焚き火用などの耐熱グローブ
・トング
・カセットコンロ
・アルミホイル
作り方
①ステンレス製茶筒の容器いっぱいにうんちを入れたら、ふたをする。
②ふたの中央にキリなど1ヶ所空気穴を開ける。穴を開けないと圧力でふたが飛ぶので必ず穴を開けること!
③カセットコンロに焼き網を乗せ、容器を乗せ、中火で加熱する。数分すると煙が大量に出てくる。
④時々トングを使って茶筒を網の上で転がす。
※うんちが炭化していく工程で空気穴から火が出てくることもある。
⑤空気穴から煙が出なくなったら火を止める。おおよそ30分~40分が目安。必ず缶が冷えてから開けること。中を開けて緑がかったうんちがなくなって、すべて炭化していればできあがり!緑のものがある場合は再加熱が必要です。
シーチキンなど浅めの缶は短時間でできます!
容器にうんちを入れたら、上部にかぶせる程度のアルミホイルを用意し、アルミホイルに1ヶ所穴を開ける。それ以降の作り方は茶筒と同様です。煙が出なくなるまで加熱。中火でおおよそ20分でできます。
使用例
防臭効果を生かして小皿に入れて玄関や靴箱、トイレに。うさぎのケージ下やトイレに。
最後に…
うさぎのうんちの活用法は、ほかにもあるので向坂さんとご相談して、また雑誌で取り上げたいと思っております。お楽しみに…
写真/竹下アキコ