スタッフコラム

ブロッコリー葉栽培のご紹介

うさぎ畑のお野菜の中でも秋から冬に収穫するブロッコリーの葉っぱは、うさぎさんの食いつきが良く、とても人気のある野菜です。繰り返しご注文いただいているリピーターのお客様もいらっしゃいます。うさぎさんの好物であるブロッコリー葉はビタミンCが豊富に含まれていて、免疫力を高めてくれると言われています。寒くなるこれからの季節、うさぎさんの体のケアに活かせるブロッコリー葉はおすすめのお野菜の一つです。

今回はうさぎ専門農家オジマがプロのブロッコリー葉の育て方(栽培過程)をご紹介します。

種まき

セルトレイと呼ばれるプラスチック製の苗を育てる箱に育苗用の土を入れ、ブロッコリーの種をまいて、土をかぶせていきます。ブロッコリー葉は、種を畑に直接まく栽培をする農家はほとんどなく、苗を別の場所で育ててから畑に植え付ける方法を取る場合が多いです。

セルトレイにまいたブロッコリーの種

発芽

ブロッコリーの種まきは暑い時期にしますので、発芽までは2~3日しかかかりません。ただ、発芽後の水分管理を適切にしないと、徒長と言って茎が異常に伸びた苗になってしまいます。そうなると、畑に植え付けた後にスムーズに成長しません。理想は茎が短くて葉が大きい、がっしりした苗に育てることです。

双葉がハートの形のブロッコリーの若芽

定植前

双葉の時期を過ぎて本葉が数枚出てくると、畑に植える時期に近づいてきます。畑に苗を植え付けることを定植(ていしょく)と言います。

本葉が出てきてブロッコリーの本苗らしくなってきました

定植

いよいよ定植作業です。天気と相談しながら、定植日を決めます。理想は、植えるときは土が乾いていて定植がしやすい状態であり、植えた後はすぐに雨が降って苗の根に水が行きわたることが理想です。カンカン照りの好天に植えると、苗がしおれてしまうので、手で水やりをする必要があります。

畑に植え付けたブロッコリーの苗

成長期

苗が畑の土になじみ、新しい根が出てくると、葉や茎も成長し始めます。これを活着(かっちゃく)と言います。早い段階で活着をさせることが定植後の重要なポイントになります。

葉が大きく育ちがっしりしてきました

収穫前

定植から2か月ほどで、収穫できる葉が育ってきます。朝のうちは朝露に濡れて、みずみずしい状態のブロッコリーの葉が収穫できます。うさぎ畑ではできるだけ新鮮な状態の葉っぱをお客様にお届けするように心がけて作業しています。

収穫期を迎えたブロッコリーの葉っぱ

まとめ

ブロッコリーの葉っぱの育て方をご紹介しましたが、いかがでしたか?

ご自宅のお庭で野菜を育てることができれば、ホームセンターなどでブロッコリーの苗を買ってきて、植え付けることで家庭菜園で栽培を楽しむこともできます。

農業分野では、定植や活着など専門用語が多く、難解に思えるかもしれませんが、できるだけ分かりやすくご説明しながら記事を楽しんでもらうようにしていきます。うさぎさんが食べるものの背景の農業を少しでも身近に感じてもらえたら、私もうれしいです!

ABOUT ME
小島学 (オジママナブ)
うさぎさんのために生野菜やチモシー牧草を栽培している専門農家。 一羽のうさぎさんと暮らしており、日々癒されている。 うさぎ畑オンラインショップ(https://www.rabbitfarm.jp/)を運営中。 高知県在住。