うさぎを熱心に診てくれる病院の中にはうさぎ専用の検査項目をセットにした「ラビットドックあるいはうさドック」を設定しているところがあります。シーズン限定(犬の予防接種シーズンをはずすなど)のところもあります。また、こうした名称では設けていないものの飼い主さんがお願いすれば各検査を健康診断として行ってくれる病院が多いと思いますので(一部検査は除く)、うさぎは定期的にどういう検査をしておくとよいのかご紹介します。
元気な時に行っておくことで、その時の結果(数値)が病気になったときの比較基準にもなります。
※超音波検査は獣医さんが診て気になるところがなければ行いません(レントゲンもその場合が多い)。
※本誌うさぎと暮らすNo.74でも読者さんと行く健康診断企画を取り上げているので合わせてお読みください。
うさドックとは?
診てもらうとよい年齢・間隔・体調
生後半月以上。半年に1回。お迎えして半年以内、体調がよいとき、元気な時。
主な検査項目
- 問診…うんちや(気になる場合)おしっこは持参するようにしましょう。飼い主さんにはいつものうさぎの性格、様子、食事内容、食欲、生活環境などを詳しく聞きます。この際、おうちのうさぎの飼育環境を写真や動画で撮っておいてもよいでしょう。
- 視診…被毛、目、皮膚、耳、鼻、手足、陰部、口腔(切歯、臼歯)、呼吸、体重、肉付き、骨格
- 聴診…腹部、心臓
- 触診…体温、腹部、顔回り
- 血液検査(血液一般検査・生化学検査など)…手足、耳から採血します
- レントゲン検査…上・横の2方向でチェック
- 超音波(エコー)検査…ゼリーをつけてグローブをあてる(毛をそることもある)
- 尿検査、糞便検査…尿、糞を採取
費用
病院によりけりですが、1~3万円前後であるようです。うさぎが若いうちは獣医さんが視診などを行った上で、血液検査、レントゲン検査などは行わない病院もあります。
ちなみに話・・・
我が家うさぎのケースですが、目が少し白くなって動物病院へ健診へ行ったところ、体重の減少も見られたので看護師さんのアドバイスにより、血液検査を行いました。結果、腎機能低下を疑うクレアチニンの数値が異常なことがわかりました。そこから投薬をしてきましたが、半年くらいしかうさぎの寿命は持ちませんでした。腎不全はなかなか回復しづらい病気です。
しかし検査をしたことで病気に気づけてよかったと思っています。体重の変化程度だと、通常診察では発見が難しい病気もあるので、小さなひっかかりから複合的な検査を行って病気の可能性を探ることが必要なときもあると個人的に感じた一件でした。
検査シリーズの2回目は、ある症状があって行う検査をご紹介します。