スタッフコラム

【うさぎの雑学】知って得する!うさぎのことわざ①

うさぎにまつわる言葉、いくつ知っていますか?「二兎を追う者は一兎をも得ず」「脱兎のごとし」など、普段よく使う言葉の他にも、うさぎが登場する言葉はたくさんあります。今回は、その中から7つのうさぎのことわざをご紹介。たしかにその通りとうなずいたり、意外なうさぎのイメージに驚いたり…きっと楽しい発見があるはずです。

兎の上り坂

意味:うさぎは前足が短く後ろ足が長いため、坂を上るのが得意とされる。そのことから、良い条件に恵まれて物事が順調に進むことのたとえ。

物事が順調に進んでいる時は、心も軽く坂を上っていけそうな気分ですよね。ピョンピョンと軽快に跳ねていくうさぎのように。

うさぎの昼寝

意味:イソップ童話『うさぎと亀』で、うさぎが亀をあなどって昼寝をしたために競争に負けたことから、油断をして思わぬ失敗を招くこと。

ついついうさぎと一緒に昼寝をしてしまう、という飼い主さんも多いのでは? でもその間にいたずらをしていることもあるので油断は禁物です。

兎の毛で突いたほど

意味:うさぎの細く柔らかな毛の先で突いてもほとんど何も感じないように、微細、ささいなこと。「兎の毛の先ほど」とも言う。

うさぎの毛はふわふわで柔らかく、その抜群の手触りの良さに日々癒されている私たちにとっては、実感をともなう言葉です。

兎に祭文(さいもん)

意味:うさぎにいくら神仏の御利益を説いても、意味が分からないので無駄だということ。「馬の耳に念仏」「牛に経文」と同じ意味。

叱られても「兎に祭文」とばかりに無視を決めこむうさぎですが、「地獄耳」と同じ意味で「兎の耳」という言葉もあるのでうわさ話はほどほどに…

兎の糞

意味:うさぎの糞は丸く切れ切れで、繋がっていないことから、物事が分断して長続きしないことのたとえ。

うさ飼いなら思わず、自分の家のうさぎの糞を見つめてうなずいてしまいそう。もし繋がっていたら毛球症にご注意!

兎の逆立ち

意味:うさぎが逆立ちすると長い耳が地面に擦れて痛い。そのことから、当てこすりや嫌味を言われて聞いているのが辛い、耳が痛いという意味。

うさぎが逆立ちをしたら、本当に耳が痛そう! でもあの短い手で踏ん張っているところを想像したら・・・ちょっと笑えますね。

兎の子生まれっぱなし

意味:うさぎは子育てをほとんどしないことから、自分のしたことの後始末をしない、無責任なことのたとえ。

ノウサギの母親は1日1、2回の授乳以外に子供の世話をしないことからできた言葉だと思われますが、野生下では危険から守るための知恵なのです。

<参考文献>
百分の一科事典・ウサギ スタジオ・ニッポニカ編 小学館文庫
ことばの民俗学・動物 中川志郎 創拓社