うさぎの基本

品種クローズアップ「ヒマラヤン」

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ヒマラヤンの歴史

ヒマラヤンは、最も古い時代に作られた品種の一つです。ヒマラヤ山脈のどこかで生まれたと言われますが、その確たる証拠はありません。どこで誰が、どのようにしてこの品種を作ったかはわからないヒマラヤンですが、広い地域で飼育され、ロシアや中国、エジプトなど世界中のいろいろな国で『ブラックノーズ』と呼ばれていたことが知られています。
ヒマラヤンは、1900年代初頭にイギリスからアメリカに毛皮用として輸入されました。その後イギリスでショーラビットとして飼育されるようになり、アメリカでもARBAの公認品種となりました。初めはブラックだけのマーキングカラーでしたが、後にブルーが加わり、アメリカでチョコレートとライラックが作られ、4色のカラーバリエーションになりました。

こんな寒いところに?!
ブルーかライラックか…

特徴

ヒマラヤンの特徴は、体型とカラーにあります。細長い体は、床に伏せた状態で横から見ると真っ直ぐな円筒形で、ARBAでは、その体型から注射器に例えて「シリンドリカルタイプ」と呼んでいます。49種あるARBA公認品種の中で、このボディータイプ(体型)に属する品種は唯一ヒマラヤンだけです。
カラーは、純白を基調に鼻先、両耳、脚先、しっぽに濃くはっきりとしたマーキングがあります。これらのマーキングには、ブラック、ブルー、チョコレート、ライラックの4種類のカラーバリエーションがあります。全てのカラーで目の色はピンクになります。

シリンドリカルタイプ

理想とされる体型とは(ARBA)

ヒマラヤンの理想的な体型は、目の真下に前足の爪先が来るように、床に伏せた状態にして体を出来るだけ長く伸ばした時に背中から腰までのラインが床に対して真っ直ぐな円筒形の体型であることです。体を真横から見るとまるで日本の新幹線のように見えるのがベストです。理想的な体重は、1.6キロ位です。

ヒマラヤンと暮らすのにぴったりな人

頭が良く、人が好きで甘えん坊なので、密にコミュニケーションをとって遊びたい人やいつもそばにいてくれる人がいる環境が最適です。例えば、お子さんがいたり家にいる時間の長いご家族がいたりして、たくさんかまってもらえるお家がよいと思います。時間に余裕のある年配の方にもおすすめです。ただし活発なので体力のある方がよいかもしれません。

小っちゃい時からやんちゃです

ケアしてあげる点

運動量が多く、体が大きいので80サイズ以上のケージが向いています。
また、ゆとりある広さのあるサークルの中で、思い切り走ったりジャンプさせたりして運動させてあげるのも必要です。サークルは、ジャンプして飛び出さないような高さがあるものを使用してください。
ヒマラヤンは、食欲旺盛な子が多いので、フードの質と量の調整をしてあげてスリムなヒマラヤン体型を維持してください。体が細長く、骨の細いヒマラヤンは、足腰に負担がかからないように肥満させない事が大切です。足裏は脱毛しやすいため、床材は柔らかなものをおすすめします。

ヒマラヤン愛好家である陶芸家・向坂典子さんちの碧ちゃん

運動について

人間で言えばすぐれたスポーツマンの身体能力と頭が良く、チャレンジ精神が旺盛な性格を兼ね備えるヒマラヤンは、ラビットホッピングやクリッカートレーニングもよく覚えます。ラビットホッピングでは、優れたジャンプ力があり高いハードルもいとも簡単に跳び越えてしまいます。バーを越える姿は、本当にかっこよく美しいです。また、頭が良いのでクリッカートレーニングも飲み込みが早く、いろいろなことを覚えてくれます。特におやつに対して貪欲なのでクリッカートレーニングに集中できます。

世界のヒマラヤン愛好家

ヒマラヤンは、スレンダーな美しい姿を見ているのも楽しいですが、なんといっても甘えん坊で少しわがままな性格が人をひきつけます。また、普段は活発に動き回り、手を焼く時もありますが、抱っこされるととてもおとなしくしていてくれるのが可愛いです。
言い変えれば、猫のような懐っこさ・犬のような活発さという「うさぎであってうさぎらしからぬ可愛さ」が愛好家を惹きつける魅力だと思います。
アメリカでは、日本より多くのヒマラヤン愛好家がいます。ラビットショーでも多くのヒマラヤンが出展されて人気の品種になっています。
特に子どものいる家族やお年寄りには、一緒にいて面白くてアイドル的な存在になるうさぎとして迎え入れられているようです。

類似したカラーの品種について

ARBAの49公認品種の中には、ヒマラヤンと同じカラーマーキングの品種があります。代表的な品種に「カリフォルニアン」があります。カリフォルニアンは、ヒマラヤンとボディータイプ(体型)が大きく違います。スリムなシリンドリカルタイプのヒマラヤンに対してコマーシャルタイプと呼ばれ、ずんぐりむっくりとして筋肉質な体型をしています。マーキングのカラーは、ブラック一色です。
また、同じカラーでは、ネザーランドドワーフやミニレッキスなどにヒマラヤンというカラーがありますが、面白い事に品種によってカラー名が変わる事があります。例えばホーランドロップやアメリカンファジーロップ、ジャージーウーリーなどでは、ポインテッドホワイトと変わり、サテンではカリフォルニアンと言うカラーになります。

サテン カリフォルニアン
ネザーのヒマラヤン

教えてくれた人
うさぎ専門店「うさぎのしっぽ」
町田修代表取締役社長
1997年、横浜市にうさぎ専門店『うさぎのしっぽ』を創業。現在、横浜市、東京都、埼玉県、千葉県に11店舗がある。主な著書にマガジンランド「はじめてさんのうさぎと暮らす ヒント丸わかりハンドブック」など多数。
https://www.rabbittail.com/