うさぎさんをお迎えする準備が整ったら、いざ運命の子を探しにいきましょう。ここではお迎え時に気を付けることや、どういった所でうさぎさんをお迎えすることができるのかを紹介していきます。
お迎え前に知っておきたいポイント
お迎えに適したうさぎさんの年齢
うさぎの赤ちゃんはとてもかわいらしいので、できるだけ小さい頃にお迎えしたいという方がおられるかもしれません。その気持ちも理解できますが、赤ちゃんうさぎは、ママうさぎから母乳をもらって身体を作り上げていく大切な大切な時期でもあります。
授乳期間が終わるまで、最低でも生後2ヶ月を過ぎた子をお迎えするようにしましょう。生後1ヶ月にも満たない仔うさぎを販売しているショップはありますが、体調が不安定であるというリスクがありますので、私はおすすめしません。
ショップの選び方
スタッフさんがうさぎさんに詳しいか。疑問や質問に真摯に丁寧に応えてくれるスタッフさんがいると安心です。
飼い主さんの好みが決まっているようであれば、うさぎの性別、品種(たち耳・たれ耳、長毛・短毛)、カラーを具体的に相談してみましょう。
うさぎの性格はショップにいる状態でも好奇心旺盛なタイプ、おとなしいタイプくらいは判断することができますが、おうちにお迎えすると性格がガラリと変わることもあります。
お迎え前でもある程度知っておくべきなのは性別の問題で、オス・メスそれぞれの特性、かかりやすい病気については、飼い主さん自身も飼育書を読んで、理解を深めておくことをおすすめします。特に胃腸障害とメスの子宮の病気については重要なポイントです(当HPにもふれているコーナーがあります)。
ショップ側からは飼い主さんのお迎えする環境(一人暮らし、ファミリー)、住宅事情(賃貸・一戸建てなど)は尋ねられることがあります。うさぎは毛のお手入れや爪切り、健康管理が欠かせない動物であるため、一人暮らしの多忙な方はお迎えには向かないこともあります。
なお、夏の暑さや寒暖差に弱いので、エアコンによる温度管理は必須です。
ショップのうさぎ環境を見るポイント
清潔に、そして快適に保たれているか。本来食べ放題であるチモシーを置いておらずケージの中はお水だけ…なんてところもあります。このようなショップはおすすめしません。
うさぎと面会
うさぎさんの健康チェックは、ご自身の目の前でスタッフさんと一緒に確認していきましょう。
- 毛ヅヤはいいか
- 目はキラキラしているか。生き生きしているか。
- やせたりしていないか。
- 歯の噛み合わせは正しいか(ご飯を食べているタイミングが見られるようであれば、ご飯の食いつきや咀嚼に異常がないかもチェックしましょう。)
- お口の周りがよだれなどで汚れたりしていないか。
- 鼻水などが出ていないか。
- お耳の中はきれいか。赤くただれていたりフケなどが出ていないか。
- お尻が下痢などで汚れていないか。
- 皮膚にフケや炎症はないか。
- 前足、後ろ足にけがや炎症はないか。
どこでお迎えするのか?
現在うさぎさんは対面での販売が義務付けられています(うさぎさんに限らずですが・・・)。
ショップのホームページやブリーダーさんのSNSなどで事前にどんな子がいるのかを見ることもできますが、お迎えの際は必ずショップやブリーダーさん宅などに直接おもむく必要があります。
うさぎ専門店・ブリーダー
専門店は用品などの品揃えも豊富ですし、うさぎさんもいろいろな品種がいたり、または珍しい品種などをブリードしていたりなどなど。そしてなによりうさぎさんのプロフェッショナル!
うさぎさんの生態や一緒に生活するうえでの疑問や不安などしっかり相談に乗ってくれると思います。
ブリーダーさんやショップでブリードをしているところは、品種ごとの特徴だけでなくその子その子の性格やパパママ、兄妹などの特徴もしっかり把握していたりしますので、カラーの相談や自分が気になっている子はどんな性格なのかなども教えてもらえると思います。
お迎え後のアフターケアがしっかりしているのも専門店やブリーダーさんが多いように思います。
ホームセンター・ペットショップ
上記で専門店やブリーダーさんの良いところを並べまくったのでペットショップはどうなの?と思ったかもしれませんが、もちろんペットショップでも飼育相談にのってくれますし、販売しているうさぎさんの性格や特徴をしっかり把握して伝えてくれます。
色々なところにたくさんのペットショップがあり、数の分だけ生活環境の差や店員さんのうさぎさんの知識レベルも様々ですので、そういった場合はご自身の判断がより大切になってきます。
大きなホームセンターやペットショップでは動物病院が併設されているところもあったりしますので、お迎え時には獣医さんの診断書付きだったり、お迎え後そのまま健康診断ができたりというメリットもあります。
シェルター(里親)
保護施設や一時保護宅さんから里親募集中の子をお迎えする、というのもあります。
その場合上記であげたお迎え時に気を付けるうさぎさんの健康チェックが当てはまらなくなる場合も…
というのも、里親さんを募集している子は様々な事情がある子が多く、注意するべき点も増えてきます。前の飼い主さんに捨てられてしまったり虐待があったりと心や体に傷のある子もいたりしますので、慣れてもらえるまでにより時間がかかったり、怪我や持病があったりして、お迎え後しばらく、もしくは定期的にずっと通院が必要だったり。
もちろんそういった環境の中でも根っから明るくて元気いっぱいな子、健康優良児な子、保護施設や一時預かりさん宅の手厚いケアやコミュニケーションなどにより心を開いてくれている子もおります。
保護施設などでは正式なお迎えのまえにトライアル期間も設けています。その子その子の性格を熟知している保護施設の方などとしっかり相談してトライアルに臨んでください。
自分の体験から・・・
私自身、SNSで情報を得た里親を探していた子をお迎えしています。
生まれつき片眼が見えず、お迎え時はダニだらけ、その上くしゃみ鼻水が止まらず、お迎え後3ヶ月くらいは頻繁に通院の必要がありました。
さらにうちには先住のうさぎさんもいるので、うつる可能性もある病気に関しては徹底した管理も必要でした。
それでもその子をお迎えしてよかったと心から思っています。
行き場の無い子が1匹でも減るのなら…という思いもあってその子をお迎えしたのですが、生まれつきのハンディキャップなんて1ミリも気にせず上手に付き合い、何より底抜けに明るい性格に笑わせてもらっている毎日。今では、うちに来てくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。
いや~、うさぎさんてどうしてこんなに可愛いのでしょう。愛おしいのでしょう。尊い、可愛すぎて無理、やばい、語彙力滅…。笑
結果、どこでお迎えするのがいいのか…。
どこでもよいのだと思います。こんな言い方をすると誤解を招いてしまそうですが。インターネットで探してみたり、いろんなお店を巡ってみたり、その中でビビッ‼とくる子が必ずいます。その子がどのお店にいたとしても、保護っこだったとしても、ビビッ!!ときてしまったのならそれはもう運命なのだと思います。
逆にビビッ‼とこないときは、まだきっとお迎えのタイミングではないのかもしれません。そんな時は焦らずじっくり、お迎え前の準備期間が十二分に取れる!とポジティブに捉えて運命の子に出会えるのを待ってみてくださいませ。
どこでどんな子をお迎えしたとしても、その子としっかり向き合い、お互い毎日楽しく過ごし、そしてなによりその子の命に最後まで責任を持ってください。