うさぎの基本

うさぎに滋味あふれる食事を【イネ科牧草編】

うさぎと暮らす NO.81 最新号はこちら

うさぎに与えられる野草は別の章でお話ししましたが(まだの方は前回の記事もご覧ください)、一番適しているのは繊維質たっぷり、やはりイネ科の牧草です。

うさぎに滋味あふれる食事を【野草編】うさぎが食べられる野草をご紹介します。自然界の滋味あふれる旬の野草をいただくことは、うさぎにとってパワーの源となります。お散歩がてらぜひ探してみてください。...

イネ科は日本だけで500以上の種類があるそうです。私たちが土手などで何気なく見ている雑草の中にチモシーやイタリアンライグラスが生えていたりします。もちろん雑草ですからきちんと生育環境が整備されたメーカー産の生牧草とは品質が違いますが、いざというとき、例えば避難時やうさぎの食欲が落ちたときなど、生牧草はごちそうになるので、覚えておくと重宝します。なんといっても雑草魂というくらいパワーを持っているので、うさぎに元気をくれます。今回はイネ科牧草についてご紹介いたします。

イネ科牧草

雑草のイタリアン

このシリーズの【野草編】ではネズミムギとイヌムギを紹介しましたが、ネズミムギは別名「イタリアンライグラス」のことで、今回取り上げるオオアワガエリはチモシーをさします。道端を雑草を観察しながら散策し、「これはうさぎにOK」「これはNG」などと考えながら歩くのはとても楽しいものです。雑草は土地によって生えているものが全く異なり、「なぜこんなところにこの雑草が?」と感じることもしばしばです。先日は池袋の造成地でレンゲを見ました(汗)。

イネ科牧草においても例えば「カモガヤは見たことがない」とか地域によって偏りがありますが、それはもともとヨーロッパ原産の牧草を家畜用や緑化用として輸入しているので仕方ありません。

春~秋時期は穂に注目

イネ科の種類の見分け方は、穂で見分けるのがわかりやすいです。ただ本当は穂が出る前の草の方が、うさぎにはおいしいはずです。

オオアワガエリ(別名:チモシー)

草丈:50~100cm
生えている場所:道端や土手
穂:円錐形で多数の小穂が密集する。

※生えていたらラッキー!かも?

オオアワガエリ(別名:チモシー)
オオアワガエリ(別名:チモシー)

カモガヤ(別名:オーチャードグラス)

草丈:40~160cm
生えている場所:道端や草地
穂:枝の先端に密集してつく。

カモガヤ(別名:オーチャードグラス)

スズメノカタビラ

草丈:50~100cm
生えている場所:道端や土手
穂:円錐形で多数の小穂が密集する。

追記:どこにでもあるが難点なのは食べさせる草部分が少ない・・・(汗)

スズメノカタビラ
スズメノカタビラ

ギョウギシバ(別名:バミューダグラス)

草丈:10~30cm
生えている場所:道端、河原、海岸
穂:先端で四本くらいに分かれて、棒状で放射状に広がる。
そのほか:茎は地表を這い、節ごとに葉をつける。

ギョウギシバ(別名:バミューダグラス)

ホソムギ

草丈:20~90cm
生えている場所:草地、道端
穂:1~2cmの小さな穂をつける。ムギに酷似するがホソムギの小花には芒がない。

ホソムギ
ホソムギ

カラスムギ

草丈:40~100cm
生えている場所:空き地、道端
穂:2cmの大きな小穂を下向きにつける。

カラスムギ

イネ科の草の見分け方

穂が出ていない時期は「草」の形で見分けます。葉先はとがっていて草の付け根に葉耳と葉舌がある(なし)のが特徴です。オオアワガエリ、カモガヤは葉耳がなく、葉舌があります。

イネ科の草の見分け方

イネ科牧草の穂の形状や特徴は、イネ科ハンドブック(文一総合出版)が参考になります。

イネ科ハンドブック(文一総合出版)

生えている地域はこちらをご参照ください。

※イネ科牧草には交雑種があるので穂が判断しづらい場合があります。

※うさぎに与えるのは草のみにしましょう(ムギ系の穂は食べづらいので取り除く)。

※イネ科牧草の収穫は、素手で行うと手が切れて危険なので、必ず軍手や園芸バサミを用意しましょう。生えているところがウッソウとしているところは安全に注意してください。おなかの調子が不安定な子は生で与えず、天日干しにしてからをおすすめします。

筆者の余談

筆者の住環境にはチモシーが見当たらないので種を取り寄せてみました。本来は北海道、北東北地方での栽培に適していると説明書きにあります。種はとっても細かいのですね!

庭かプランターで育ててみようと思っています。また後日ご報告をいたします・・・ちなみにうさぎ用おやつ、えん麦も植えたら芽が出ますよ(種を水につけてから植える)。いわゆる猫草(毛玉吐き用)です。